散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080613最近読んだ本

2008年06月13日 08時14分10秒 | 読書
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
ファミレスで時間をつぶしている老人が、事件の謎解明に乗り出す。しかしどうもこの老人、正体不明で怪しすぎるのだが・・・。夢のある作品である。

「銀の聖者3」武論尊、原哲夫、ながてゆか
トキ様外伝なのだが、今回は本編の焼き直しでひどいものである。トキVSラオウの一回戦もどっかで見たような展開。

「木野塚佐平の挑戦だ」樋口有介
定年で探偵事務所を立ち上げた木野塚。ちょっとおかしな人たちのつまらない事件に巻き込まれているかと思いきや、最終的にはとんでもない秘密を握ってしまう。ユーモアソフトボイルドかな(全然ハードじゃない)。

「ハイドゥナン3,4」藤崎慎吾
南西諸島沈没の危機とそのバックグラウンド理論だけで十分面白い作品になると思うのだが、それに伝奇要素を絡めた意味は何だろうか。好みとしてはマイナスポイントになってしまった。

以下、図書館の3冊。
「子どもの格言」しんどうこうすけ
子どものハッとする一言をまとめた本。1歳の娘に、ママの帽子をかぶったパパが「だーれだ?」と聞くと、困惑しながら「・・・マパ?」。こりゃ可愛いっす。

「LDとADHD」上野一彦
LDとかADHDというのが明らかに診断のつく病気であるのか、それともそういう症状を発した人につける概念的なものであるのかが良く分からない。

「どうする理数力崩壊」筒井勝美、西村和雄、松田良一
まあ「ゆとり教育」というのが何の役にも立たなかったのは間違いないわけで。私が思うに、ある程度の暗記は必要であると思う。「辞典/辞書を見ればすむ」というが、最低限の知識を知らなければ辞書を引くということさえ思い浮かばないと思う。また、人と議論する最中にいちいち辞書を引くのかと。

もう一つ思うのが理系/文系という言葉自体が勉強をしない言い訳に過ぎないということだ。どちらも兼ね備えていることが必要なのだが、どちらかというとベースになるのは国語(学校でやる下らない国語ではない)だと思う。少なくとも自国語をまともに読み書きできない人は、コミュニケーション不足というハンディを背負うことになる(不幸にして読み書きができない状況に置かれてしまう事情があるのは分かる)。

しかし平安時代に暮らしているならいざ知らず、現代では科学技術の基礎知識がなければ、身を守れないのだとも思う。インチキ科学にだまされたり、危ない方向に技術が暴走していることを認識できないからだ。