2015年6月号PART2「コメントの女王」はこちら。
「時間がないので打ち切ってくださいっ!」
来年の大河ドラマ「真田丸」の第二次キャスト発表記者会見において、大泉洋が発したコメント。あの、はてしなくしゃべっていたいはずの大泉洋がどうして?それは、記者からの質問に秘密があった。
「西日暮里壁新聞の三谷です。大泉さんに質問があります」
もうひとりのコメント芸人である「真田丸」の脚本を担当する三谷幸喜が会場にまぎれこんでいたのだ。で、天敵がいたのであの名言にいたったと。肝心の質問は
「戦国武将を演じるため、凄く意気込んで、1年間ふんどしを締め続けるというのは本当でしょうか?」
コメントなら大泉洋も負けるわけにはいかない。
「決してそんなことはありません。どうして壁新聞の人を入れるんですか?会見中ずっと僕を見て“何かやれ”みたいな顔をするからうっとうしいんだよ!」
あはははは。会場爆笑だったそうだ。さすがだなあ。
「花燃ゆ」の惨状はあの籾井会長をいらつかせているようだが、真田幸村が堺雅人で、兄の信繁が大泉洋とくれば期待は高まる。あの会長をホッとさせるのはいやだけど、来年は大河ドラマを絶対観ますわたし。
「小説家だから」
現政権への批判をつづける島田雅彦が、なぜひるまないのかと問われて。さすがですね。彼は今年6月に行われた日中韓の文学者が討議する「第3回東アジア文学フォーラム」でこう断言した。
「今の日本には、史上最も好ましくない首相がいる」
小説家として、正確な現状認識。
2015年8月号PART1「SNSの帝王」につづく。