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第15回腸内細菌学会に参加して

2011年06月19日 16時04分48秒 | Weblog
第15回腸内細菌学会(日本ビフィズス菌センター設立30周年記念大会)が、6月16日、17日の2日間、東京医科歯科大学で開催されました。

私は当時、関西ルナ株式会社(現日本ルナ株式会社)でビフィズス菌入りドリンクヨーグルトの研究開発に携わっていましたので、日本ビフィズス菌協会には当初から賛助会員として設立に協力してまいりました。
思えばビフィズス菌の黎明期からすでに30年、昨今のビフィズス菌の普及を見るとき感慨一入です。
現在、有限会社中垣技術士事務所を創業し、現在もなお賛助会員として、また30周年記念大会の開催にも相応の協賛金を寄付しています。私はすでに研究開発業務から離れ、発酵乳のスターター(種菌)の販売をビジネスにしていますが、われわれのビジネスが成り立つのも日本ビフィズス菌協会に参集している研究者達のたゆまぬ研究成果の賜物であると考えています。

16日午前中は、一般講演がありましたが、私は午後の記念式典と懇親会に参加し、17日は午前中の受賞講演とシンポジュウムを聴講しました。
『腸における共生と破たん―わかってきた腸内細菌と健康とのかかわり』と30周年記念大会に相応しいテーマを掲げ、この間のビフィズス菌研究を総括する内容でした。

ここに受賞講演の演題とシンポジュウムのテーマを紹介しておきます。
受賞講演1「腸管粘膜表面の免疫監視におけるM細胞の重要性の解明」演者:長谷浩二
受賞講演2「プレバイオティクスおよびプロバイオティクスの腸管IgA分泌促進作用に関する研究」演者:中村吉孝
受賞講演3「乳酸菌による自律神経作用メカニズムに関する電気生理学的研究」演者:谷田守
受賞講演4「サルモネラ制御における乳酸菌を用いた組み換えワクチンの開発」演者:梶川揚申

シンポジュウム基調講演「腸内細菌叢の機能と操作についての機械論的洞察」演者:Justin L.Sonnenburg
シンポジュウムⅠ「腸内菌と宿主の共生―その機構と腸管免疫システムにおける役割」
1)マルチオミックス解析による宿主―腸内細菌相互作用の解明。演者:大野博司
2)セグメント細菌(SFB)の腸内共生における役割と宿主特異性。演者:今岡明美
3)共生菌と腸管上皮・マスト細胞との相互作用による炎症反応の制御。演者:高橋恭子
4)腸粘膜表層と腸管組織内における免疫共生システム。演者:国澤純

シンポジュウムⅡ「腸内細菌と健康とのかかわり」
1)花粉症患者の腸内細菌叢動態およびビフィズス菌摂取による影響。演者:小田巻俊孝
2)腸内共生菌による食物抗原に対する免疫応答の制御。細野朗
3)腸管におけるT細胞応答における腸内共生菌の役割。本田賢也
4)腸内細菌が皮膚生理に及ぼす影響。演者:飯塚量子

シンポジュウムの講演からトッピックをひとつ、ビフィズス菌(Bif.longum)の摂取で病原性大腸菌O157から免れるようです。
コメント
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