2000円で新日本フィルハーモニー交響楽団が聴けるというので、市民文化会館に申し込んでいたコンサートを先日聴きに行った。
あらためてパンフレットを見ると、大きく、<新日本フィルハーモニー交響楽団>と書いてある上に、小さな小さな字で<フレッシュ名曲コンサート>とあった。どうも<若きスター>フルートの上野星矢と、<期待の新星>ハープの景山梨乃を売出す企画らしい。
当日のプログラムには、東京文化会館との共催で、「都民の皆様に身近な地域で気軽にクラシック音楽等の名曲に親しんでいただく機会を提供し、併せて新進音楽家の発掘、育成を図ることを目的としている」とあった。
なお、指揮はアンドレアス・シュペリンク。
最初は、ハイドンの交響曲第44番「悲しみ」 。
楽団員に若い人の姿が目立つ。広告によると、「100曲以上の交響曲を作曲したヨーゼフ・ハイドンが自らの葬儀で演奏するように遺言に残した疾風怒濤時代の傑作」だそうだ。この曲の印象は・・・、思い出せない。なにしろ一週間も前だし、多分半分寝ていたのだろう。
次が、モーツアルトのフルートとハープのための協奏曲。
どうしても、フルートに比べ音量の小さなハープは目立たない。おまけに、この星矢くんは派手な演奏をする。アンコールで演奏したビゼーのカルメンの闘牛士の歌の、派手でテクニックを誇ること。
最後は、ベートーヴェンの交響曲第3番英雄。
この曲も何回か聴いたはずだが、印象が濃くない。今回の新日本フィルのコンサートマスターが、髪の毛がモジャモジャのアフロヘアーで、葉加瀬太郎のようで、気になってしかたなかった。葉加瀬さんより、幾分スマートだし、新日本フィルに出演するとは思わなかったが、このときは2階席だったので、顔が判然としなかった。帰宅して調べたら、ソロ・コンサートマスターの崔文洙(チェ・ムンス)だった。
久しぶりの交響楽団、それなりに満足して家路についた。
新日本フィルハーモニー交響楽団は、「一緒に音楽をやろう!」と、1972年、指揮者・小澤征爾のもと楽員による自主運営のオーケストラとして創立。声楽・舞台作品や近現代作品の重視等で独自の路線を歩む。