hiyamizu's blog

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柚月裕子『合理的にあり得ない2』を読む

2023年06月17日 | 読書2

 

柚月裕子著『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』(2023年3月27日講談社発行)を読んだ。

 

講談社の簡単すぎる内容紹介

あの美人探偵・上水流涼子が帰ってきた! 頭脳明晰・貴山を助手に、今回も知略と美貌を武器に、難事件をズバッと解決!

 

合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』(上水流涼子役は天海祐希で月10(フジテレビ)でドラマ化されている)の続編。

 

 

上水流涼子(かみづる・りょうこ):殺しと傷害以外はどんな依頼も請け負って解決する「上水流エージェンシー」を経営。頭脳明晰、変装の達人、美人。資格を剥奪された元弁護士。空手の黒帯。

貴山伸彦(たかやま・のぶひこ):「上水流エージェンシー」の有能な(秘書・助手・経理)。涼子とコンビを組んで7年。計画を綿密に立てて無駄を省く完璧主義者。東大出のIQ140。イケメン。

丹波:新宿署組織犯罪対策課刑事。暴言を吐く古参刑事で涼子とは腐れ縁。

 

物理的にあり得ない

古谷という男から「関空に着いたある荷物を載せた車が東京へ向かう途中で行方不明だ。探して欲しい」との依頼があった。荷物が何かは言えないというが、手付金100万円、解決したら400万円と言われ、引き受ける。

涼子と貴山は、国際保護動物密輸に関わる人物のリストから浮かんだ大曽我祐介の家に乗り込み……。

 

倫理的にあり得ない

看護師・澤本香奈江から、別れた夫・安生が引き取った9歳の息子・直人を取り戻したいと依頼された。しかし、香奈江の親指の腹には固いタコがあった。直人はどちらを選ぶのか?

 

立場的にあり得ない

上司の娘・大学生1年生の由奈が摂食障害で入院している。丹波は、大学で何があったのか調査を依頼。

 

 

初出:「メフィスト」2017VOL.3、「日刊ゲンダイ」2022年10月4日~2023年2月3日

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

このシリーズは、中高生も楽しめる気楽な作品で、寝転んで読むには最適。

柚月裕子さんも「自分では「いままで発表した小説の中で一番エンターテインメント色が強い作品」だと思っています」と語っていた。

 

著者は、涼子と貴山のキャラ、掛け合いを楽しんで書いているのだろう。読者も仲間になった気分で茶々を入れながら楽しく読める。

事件、謎は、やたら優秀な貴山の働きで、簡単に解明されてしまう。いかにもいい女・上水流涼子(天海祐希のイメージ)は、たいしたことはしていないうちに。

 

 

柚月裕子の略歴&既読本リスト

 

 

メモ

取らぬ狸の皮算用、沖のはまち、飛ぶ鳥の献立

 

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