hiyamizu's blog

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東野圭吾『マスカレード・ゲーム』を読む

2022年07月29日 | 読書2

 

東野圭吾著『マスカレード・ゲーム』(2022年4月25日集英社発行)を読んだ。

 

集英社の内容紹介

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。
累計495万部突破シリーズ、総決算!

 

マスカレード・ホテル』、『マスカレード・イブ』、『マスカレード・ナイト』に続く第4弾。

 

「ホテルを訪れるお客様は、皆さん仮面を被っておられます。その仮面を守るのが私たちの務めだと思っています。…」(山岸尚美p224)。マスカレードmasqueradeとは仮面舞踏会。

 

新田浩介:警視庁捜査一課・係長。過去と同じくホテルマンになって潜入捜査。部下は富永、西崎。

本宮:新田のかっての上司で、警視庁捜査一課・係長。

梓真尋(まひろ)女性。捜査一課・係長。部下は定年間近の能勢他2名。

稲垣:新田の上司の管理官。本件の指揮官。

尾崎:捜査一課長。

 

入江悠斗:12月1日夜自宅アパートで刺殺された。17歳の時、駐輪禁止の場所に自転車を止めて注意された大学生・神谷文和を暴行し、少年院へ。文和は植物状態のまま1年後に亡くなった。悠斗は溶接の腕を買われて工場に勤務だったが、毎週土曜日夕方2時間、延々と町中を歩き回る謎の行動をとっていた。

高坂義広:11月末に刺殺された。20歳当時、森元俊恵を強盗殺人。懲役18年、昨年出所。

村山慎二:34歳。中3の少女・前島唯花の全裸画像を公開し、少女は1年後自殺。懲役3年、執行猶予5年。

神谷良美:文和の母親。夫と死別。病院の事務職。入江悠人死亡時のアリバイあり。ホテル宿泊。

森元雅司:森元俊恵の長男。ホテル宿泊。『マルチバランス』というブログの開設者。

前島隆明:リベンジポルノで自殺した少女・唯花の父親。ホテル宿泊。

沢崎弓枝:宿泊客。

三輪葉月:宿泊客。新田と大学の同期。検察官から弁護士に。

小林三郎:夫婦で宿泊。

 

山岸尚美(なおみ):シリーズで新田とコンビを組んだフロント。ロサンゼルスから呼び戻された。

ホテル・コルテシア:宿泊部長は久我。総支配人は藤木。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

話が複雑すぎて楽しめない。練達な東野さんだから、ゆっくり読んで、頭を整理しながら進めば、理解できるようになっているのだが、くたびれる。

 

刑を終えた過去の殺人事件の加害者3人がほぼ同時期に殺された。そして、殺された加害者に依然として恨みを持っていると思われるそれらの事件の被害者家族数組が何を目的なのか、ホテルに次々と宿泊する。

 

この物語、登場人物は多数いて、中には偽名の者も絡み、話は複雑怪奇。何を目的にホテルに集まって来たのかという謎は最後の最後まで明らかにされない。

捜査側も、ホテルの立場を尊重し正攻法で捜査を行おうとする新田と、男社会の警察内で明快な成果をあげなければと意気込む有能な女性刑事・梓の意見対立も激しい。

 

 

東野圭吾の略歴&既読本リスト

 

 

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