hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

酒井順子『女も、不況?』を読む

2012年03月27日 | 読書2

酒井順子著『女も、不況?』講談社文庫さ-66、2012年1月講談社発行、を読んだ。

「週刊現代」連載の「その人、独身?」をまとめた4冊目の本の文庫化。「負け犬」が「アラフォー」になって全56編のエッセイになった。

2つだけご紹介。

帰国時の現地空港において、出発ゲートに土産物の袋をたくさん持った日本人がたむろしているのを見た瞬間、どこかホッとするものです。が、同時にどこか嫌―な気持ちにも、なるのでした。
それまでは西洋人に囲まれて、下手をすれば自分も金髪なのではないかくらいの気分でいるのです。が、ゲートに集う我が同胞を見れば、自分が黒髪のアジアっ子であることがよーくわかる。
確かにこのあたり、共感します。他にもいくつか「そうね」と思う所はあるのだが、週刊誌連載物なので、内容は種種雑多でまとまりや、インパクトはない。


2005年の国勢調査によると、35歳~39歳の女性の既婚率は72.6%、40歳~44歳で78.0%。
一方、酒井さんの卒業した年度(多分1984年)の立教女学院の卒業生の既婚率が文中に出てきて、グラフにすると以下となる。



40歳過ぎても未婚の人が40%とは、さすが、酒井さんが胸張って負け犬と言えるだけのことはある。でも、立教女学院って頭の良いお嬢様学校と思っていたが、こんなに上昇志向の人がいるわけ?

初出:週刊現代2007年12月~2009年1月に連載。2009年3月講談社より刊行。



私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

すらすら読めるし、抵抗感はなく、ところどころ共感も呼ぶのだが、本として一冊にまとめるほどのものではない。


酒井順子の略歴と既読本リスト



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする