ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

郷(さと)と郷(ゴウ)

2010-12-29 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
サ富樫マン「必殺、始末書!」を書きながら更生の道と老いぼれに向かって走り、
老いぼれ「老後人生謳歌、家内だけは安全、健康には十分注意!」と人生教訓を述べた。
こちらの事情を全く一切完全無視して勝手な行動を取る富ガシマンと老いぼれで…、
サブ「…コソ…(このどさくさに紛れて、裏に下がっぞ!)」
与一「(あぁ)」無言で頷き、舞台を老いぼれたちに任せて、裏に引っ込もうとしたら、
繭子「私…」スクッと立ち「後から控え室に行く」とステージ脇からヒランと降りた。
サブ「おいおい、産後で大丈夫かよ?ロク、追え」無茶するようなら体張って止めろ(何か遭ったら、俺らがとがっさんに怒られるぞ…)と命じられ、繭子を追った。
丁度、スタコラサッサァ~と走る烏天狗の前に、会場整備係 弁慶がドンと立ちはだかった。
弁慶「ヘイ、烏。俳優が舞台を途中降板するってのは、いい話じゃないぜ」と後ろを見たら、
烏天狗「…」舞台を勝手に途中降板した繭子&サブが追って来た。台詞に重みがなくなった。
弁慶「…で、狙いは郷か?残念だか、ここに郷はいないぞ」
烏天狗「さと…」
追い付いた繭子とサブ、弁慶と合わせて△に囲まれ逃げ場なしと思いきや、バサッバサッと懐から黒い羽根を取り出し、そこら一体に撒き散らし、雲隠れの術?で走って行った。
サブ「やっぱ、走って逃げるんだ…」
繭子「ふぅ…周辺真っ黒」しかも脂っこい…。
弁慶「まとわり付いてくるなぁ。汚ねぇ羽根だ。で、誰が掃除するんだよ…これ」
繭子「…」ビシッと無言でサブを指差した。
サブ「俺を指名すな!」と黒い羽根を拾って、掃除し始めた。雑用係なのだ。
繭子「羽根を集めたら持って来て…ちょっと成分、調べたいの」
サブ「だったら、てめぇで拾えっ!」と文句言いながら、掃除していた。
繭子「うっ、産後で無理は禁物ね…」と体をくの字にした。
弁慶「おい、大丈夫か?」と体を支えて「お前らの顔見知りか?能子の奴、血相変えてたな」
繭子「…薬師大の理事長で瑠璃姫のお父様…姫と違って常にお面を付けて…素顔は見せない」
弁慶「烏天狗…」のお面をすばやく顔に付け、能子が突き飛ばされた所を思い出していた。
サブ「なんか心当たりあんの?」
弁慶「いや、それが…高館に火を点けた(義経逃走偽装の)時、郷が…」といい掛けた所で、繭子の便女が和菓子を抱っこして、テケテケとこっちに向かって来たので話を止めた。
繭子「…小枝さん」


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