ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

烏天狗

2010-12-28 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
繭子「ごめんなさいね。これ体重制限あるの。糸が切れるわ。それより、能子。やめなさい!」
能子より3歳年上で姉御肌、沈着冷静で絶対突っ走らない慎重派タイプ繭子は能子を諌めた。
能子「…」姉御 繭子に言われちゃ従うしかなく、不服そうなブス顔で心を制した。
繭子「…(赤いツラした怪しい奴って…理事長のこと?)」
天狗面「…郷はどこだ?」と、お面でくぐもった声で質問した。
鞍馬「ご?う?」の意味が分からず、繭子をチラッと見たら、
繭子「…」じーっと天狗面を睨んでいた。能子を見たら、与一に掴まえられていた。今にも突っ走りそうな荒鼻息で目が離せず手を離せず、手が付けられない姉さん女房だなと思った。
天狗面「…義経も…いない」
能子「もう!!」と牛みたい鳴いて怒り爆裂、与一の腕をブン!と振り払い、向こう見ずで無鉄砲無遠慮にも鞍馬の剣をひったくり、天狗面に向って行った。実は二刀流 剣士である。
鞍馬「おっおい、能子!?」俺の剣を持っていくな!それ、月山(ガッチャン)作で高いんだ!
能子「値段の問題じゃない!」と鞍馬の剣を上段の構え、自分の剣を横に構え、振り被った。
シュシュンと空を切る早業の刀捌きで、台所に立ったら、全ての食材をキレイに美味く料理するか、全野菜こっぱ微塵玉砕粉砕で不味く料理するかのどっちだ。料理は性格が出る…。
能子「坦々(横の攻撃)!!麺?(縦の攻撃)!」と天狗面を打った。すると、縦の攻撃で面が真っ二つに割れ、カラ、カラーン…地面に落ちた「あ…」と天狗面の下の素顔を見た瞬間、
天狗面「ふん!」と鼻息荒く、能子をぶっ飛ばした。別に鼻息で飛ばされたわけでない。
サブ「あぶねッ!!」と能子がスッ転ぶ寸前にナイスキャッチ。与一に渡し「しっかり姉さん女房、掴まえとけ!」と注意し、
ロク「女の子に暴力振るう奴は俺らが許さん!」と戦隊ポーズ?をとったが…
割れた天狗面の代わりのお面を懐からすばやく取り出し装着していた。スチャッと。
サブ「あん?今度は烏天狗!?」ちなみに、赤い鼻高大天狗よりも歴史が古く、空を飛び、神通力を使うとされる青天狗または小天狗だが、スタンと舞台を降りて一目散に逃げた。
タッタカター…と、どうやら、神通力云々を使い、空飛ぶなんて芸当は出来ない烏のようだ。
サブ「なんだぁ、あいつ…?」と能子に聞こうと振り返ったら、
能子「…ふた…ご…」と呟き、気を失った?というより気が抜けて腰抜けた。カックン…と。
与一「能子さん!?」と体を支えた。
ロク「サブ…」と呼び掛けた所で“わぁ???”と客席から歓声が起きった「あん?」とステージを見たら、富樫率いるサドガシマンv.sオイボレンジャーが勝手に戦っていた。


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