ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

女の気持ち、母の思い

2012-06-28 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義隆「えぇ!?俺がぁ?」
珠「うん。お父さんで、あやめおばちゃんとおじさんが、子供の役ね」
斎藤「…御まま事かよ…」
珠「はい」と、目の前に差し出された皿に、
義隆「何これ…?」
珠「さぁ、召し上がれ」
斎藤「(メシ上がれるか…)」普通に、汚ねぇ泥団子…。
義隆「こんなもの食えるかよッ」
斎藤「あちゃ…」ピチャッ、おでこを打って、目を覆った。
珠「あ、あなた…。ひ、ひどい…うっうぅ」←役に入っています。
あやめ「まぁまぁ、美味しそうなお団子…」パクパクと食べるフリして…「ねぇ?」
斎藤「あ…あぁ。美味そうだ」全ッ然ッ美味そうに見えねぇ泥を「美味い、美味い」
大人二人で、笑って食う真似して、
義隆「うぇ…まずそ…」
空気の読めねぇガキが一言、大失言。
ヤバい。
珠「せっかくぅ、う、うぅ。作っ…たのに…ヒック(しゃくりあげて)…ひど…」
義隆「だって、泥だよ…これ」
ドロドロのお団子を持ち上げて、
ぼと…ビチャと無残にも地面に落ちた泥団子。
地面と一体化した泥は、団子の跡形も無く…
斎藤「あぁあ…(バカッ、泥でも美味そうに食えって)」
義隆「泥なんて、食べちゃダメだッ。お腹こわすッ」
斎藤「あのなぁ…」母親役の珠ちゃんの気持ちそっちのけ、
感情をとてもストレートに行動と言葉で表現する真っ正直なガキに育っちまって…。
珠「隆くんなんて…大ッ嫌いッ!うぁ…ん」泥の付いた手で顔を覆ったから、
あやめ「ありゃりゃ~。顔がドロンチョになっちゃった」
斎藤「おい、女の顔に泥塗ったぞ、何とかしろ」
義隆「何とかって…だって、」泥食べちゃダメだもん。
珠「うえぇ…ん」大泣きして、


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