ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

Teacher

2012-07-03 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
さて、と、菓子を手でつまんで食おうとしたら、
ぺちッと、
斎藤「てッ」手を打たれた。
おっと?ボディタッチが入った。
あやめ「こういう時は、これ…」
“黒文字”
「くろもじ、を使います」
斎藤「楊枝…?」
あやめ「御菓子を懐紙に乗せられたお菓子を持って」右手に黒文字、
それを斜めに構え、
斎藤「おっ」菓子を、サ…と切り分けた。
あやめ「薙刀(鎌倉室町からの女子武道、桃山の鉄砲伝来以降衰退)は得意ではありませんが、」
御菓子の断面を得意げに見せて、
「黒文字は、得意です」
斎藤「ひゅぅ…、見事な切り口」
あやめ「御菓子が痛そうに見えないでしょ」
斎藤「なるほど。黒文字…ね」
迷い無く一思いに、
「一刀両断ってか」
あやめ「お上手ですわ」
斎藤「ふぅん…」菓子の断面を見て、あやめを見て…「次は?」
あやめ「お茶会で大声と、大口は見っとも無いので、今度は黒文字を横に構え、」
サク…と、菓子を横に割って、十字切り。
「これくらいなら、食べやすいでしょう」
手皿を添えて、
あん、と口に入れたお菓子は「美味し」
斎藤「なるほど。美味いもんだ」あやめの手つきに感心したら、
あやめ「新作ですもの、エッヘン」御菓子を自慢した。こういう抜けた所が、良い。
「コホン、良いですか?」咳払いをして、人差し指を突き立て、
斎藤「Teacherらしくなって来たな」知識を鼻に掛けない所も、また良い。


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