ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

かかぁ天下、取らせてやるよ

2012-07-04 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
あやめ「お茶をお入れするにわざわざ、お待ち頂くのはお茶の味を最大限に引き出すため、」
茶の香りを利いて「必要な、間(ま)…なのです」
茶の“間”…日常生活において最小限にして最大の持て成しをして、時間を優しく流す。
斎藤「間…ねぇ」茶を飲んで、
あやめ「二番茶、お入れしましょう」
茶を飲むタイミングを見計らい、二番茶か。
斎藤「よく見てんだな」
あやめ「さり気無く、その方の仕草やお茶の減り方を観察します」
湯呑を下げて、湯を沸かし直していた。
俺には無いな、こういう細やかな心配り。
二番茶を入れている間に、残りの菓子を食って、
さて、商談に入ろう。
斎藤「なぁ、アンタさ。俺と手ぇ組まねぇ?」
あやめ「手を組む…というのは?」
斎藤「アンタが欲しいって言ったら、どうする?」
あやめ「まぁ、いきなりプロポーズですか?変な人…」
斎藤「こっちは真剣な話をしてんだ。他の野郎にくれてやるには、勿体ねぇ」
あやめ「…」
斎藤「俺なら、アンタを…」知識、教養、知性と品格を…「生かせる」
あやめ「生かす…?」
斎藤「アンタの人生、丸ごとひっくるめて背負ってやる。悪い話じゃないだろ」
あやめ「悪い…冗談です」
斎藤「冗談で口説くかよ」
あやめ「いい加減に…」
斎藤「男に遊ばれんのが、ヤなんだろ?」
あやめ「…それとこれとは話が、」
斎藤「これは遊びじゃないんだ。一緒に、天下取ろうって話だ」
あやめ「天下?」
斎藤「かかぁ天下(家庭の実権掌握)、取らせてやるよ」黒文字で、あやめを差して、
「お…」ヒョイと黒文字を取り上げられた。


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