元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

国民文化祭パレードで剣鉾を差す!定例市会閉会 10月28日ー31日

2011年11月01日 | 日記
●10月31日(月)

     <11年度決算を認定、地域コミュニティ条例修正可決>

 長かった9月定例市会の会期末の本会議。付託されていた議案についての審議の各委員長報告があり、表決の時は立ったり座ったりで、ぼっとしてられない。
 地域コミュニティー活性化条例は、2個の付帯決議をつけて修正案が可決された。共産党とみんな無所属の会が反対。
 22年度一般会計歳入歳出決算は、各会派が次々に討論に立つ。わが議員団からは、青木芳香議員とデビュー戦の松下真蔵議員が、公営企業会計について決算を認定する立場で落ち着いて討論に立つ。共産党は一般会計決算など認定しなかったのもあり、また付す意見についても起立表決もあってややこしい。
 主な「付す意見」は、小規模低コストバイオガス技術の実証、宝ヶ池球技場の芝の張替え、区役所の宿日直嘱託職員の定年制の適用、京都市都市整備公社による駐車場経営の効率化、防災危機管理室の強化、西京区の配水管の更新計画、地下鉄ホームの転落防止柵の設置の検討などであった。

     <意見書は> 

 それから政府に出す「意見書」は、29日の市会運営委員会での決定どおり、全会派賛成して可決されたものもあれば、起立表決で可決されたものもあり、民主として政府与党として賛成しないものもありで実にややこしい。
 「子ども・子育て新システムの撤回を求める意見書には山本ひろふみ議員が野次をものともせずに反対討論。今後、保育園関係者からまあ色々と苦情が言われるかな。
また「環太平洋パートナーシップ(TPP)への参加に関する意見書は民主のみ反対して可決されたのでした。
 午後2時前に閉会宣告。本会議終了後、市長・副市長らが各会派に挨拶に来て、長かった市会定例会もようやく幕。

     <左京西部いきいき市民活動センターにて>

 4時頃、元養正隣保館の建物が、この4月からは、左京西部いきいき市民活動センターと名称が変わり、劇研という団体が指定管理者になって運営され始めているが、「わたしの来た道、そして今~メッセージと写真展~」の最終日ということで見に行きスタッフのメンバーと懇談。
 ぼくの知り合いの顔もあり、写真と苦労したこと、幸せに思ったことなど、それぞれのインタビューが短く書かれている。高齢者と若い世代との交流を目指しての企画だそうで、地元のまちつくりの会と協働して、野菜市なども始めているという。ええ感じや。この活動センターは、わが友人の演劇集団「笑いの内閣」も稽古場として活用しているようで、演劇や文化の発信の拠点になればいいなあ。長年同和行政のあり方について発言してきたぼくは、時代は大きく変わったと思うし、ここから何かが新しく始ることを期待したい。スタッフのみなさん、がんばりや!

 夜は、長かった市会も終わり、議員団の打ち上げ。11月14日に予定している事業仕分けに参加してもらう、元議員の安孫子和子さんや山本恵に藤川剛君も合流して、市長も顔を見せてくれて大いに盛り上がった。

●10月30日(日)

     <秋の日曜日はイベント回り>

 朝10時過ぎ、近衛中学校の南にある吉田学園のオータムフェスティバルに。今年で7回目ぐらいかな。近衛中学校の吹奏楽部の演奏でオープニング。バザーや第四錦林小学校児童のお茶席などもあり、地域と障がい者との交流の場。

 それから吉田山は宗忠神社の世界連邦運動協会京都支部秋の講演会に。「政宗公に学ぶ仙台藩の伊達家の心」と題して、伊達家34世・伊達泰宗さんの講演。お公家さんのおっとりした話し方にいささか驚いた。NHK大河ドラマの時代考証のことなども興味深かった。

 途中で退出して、四条室町の京都芸術センターに。国民文化祭の行事の一つとして、ちょっと小雨が降りそうだったが、一乗寺は八大神社の剣鉾が披露された。粟田神社や大豊神社の剣鉾のメンバーが集まり応援に。柿阪君は二日続き。タフやな。ギャラリーが少なかったのがちょっと残念でした。

 それから、平安女学院での京都SEELフェアに。今年も雨模様でした。京都府生活衛生営業指導センターと大学の理事長でもある山岡景一郎さんが奮闘。学生たちの出店とクリーニングや麺類、寿司や喫茶などの組合の模擬店もあり、住みよい京都をつくる婦人の会もバザーで出展。偶然にも市長も駆けつけたときに遭遇して舞台で挨拶する市長とともにぼくも一言ご挨拶。

 小雨降る中、檀王法林寺での沖縄県人会のフェスティバルで沖縄ソバを食べて、
「みやこめっせ」での3R推進全国大会に。3Rとは、Reduce(ゴミをださない )Reuse(繰り返し使う) Recycle(再び利用する)ということで、フロアでは環境諸団体がブースを出し、B級グルメコーナーやタレント掛け合いもあり、地下では環境フォーラムとして、産業廃棄物の処理やリサイクル資源の展示など。課長らが子どもたちの双六で頑張っていた。秋の日曜日は行事三昧。
     
●10月29日(土)

     <国民文化祭、オープニングパレードで剣鉾を差す>

 朝8時前に吉田神社は第二鳥居前の大元講社の社務所に。今日は国民文化祭オープニングパレードの日。
 パレードの先頭を第四錦林小学校の児童のこども剣鉾とともに、吉田剣鉾保存会も一緒に歩くということでテンヤワンヤ。法被に着替え、草履を履いて、トラックに剣鉾を積み込んで神官に簡単にお払いをしてもらって、いざパレードのスタート地点に出発。元城巽中学校の今は京都堀川音楽高校の校庭が待機場。

 秋晴れの絶好のパレード日和。10時半には御池通は西洞院のスタート地点にスタンバイ。11時前、本隊のパレードが出発する前に子ども剣鉾を立ち上げて、わが吉田剣鉾保存会のメンバーによる大人の剣鉾3基も雲ひとつない秋晴れの下、出発。ぼくは「扇」という剣鉾を差すチーム。
 烏丸通を過ぎて、ロイヤルボックスの横には市長と知事が手を振ってくれているのが眼に入ったが、皇太子さんは着席せず無人、ロイヤルボックスを過ぎたところから少しバックして待機。
 ロイヤルボックスに皇太子さんが着席されたところで、第四錦林小学校児童の子ども剣鉾が巡幸し、そしてわが吉田剣鉾保存会の高校生による剣鉾が3基、雲ひとつない秋空に差されたのだ。ぼくもその後ヨタヨタしながら差して、観客席の知人らから声をかけてもらった。
 差し終わってロイヤルボックス席に頭を下げると、皇太子さんが会釈をしていただいたのが見えた。(後日談だが、皇太子さんの後に座っていた市長が剣鉾のことを説明してくれていたという)。
 パレードは吹奏楽のマーチングパレードなど3千人が行進。その先頭を子どもたちが元気よく市役所前広場まで歩ききった。名誉あることでした。ぼくも陽射しが眩しくて、よろよろしながらだったが、剣鉾の師匠、柿阪君の指示に従って無事に何箇所かで差すことができた。いやはや疲れました。

     <鴨沂会 教養講座「京都のゴミの話」>

 午後1時過ぎには着替えて鴨沂会館に。社団法人京都鴨沂会の教養講座。ぼくが司会をして、エコロジーセンター所長の高月紘先生が「京都のゴミの話」で講演。高月先生は鴨沂高校12期生で、京都市廃棄物減量等審議会会長として、京都の先進的なゴミ問題の取り組みを進めてきていただいた。家庭ごみの組成を調べたこと、レジ袋や家庭ごみの有料化のこと、また原発のことなど、ペンネーム「ハイヌーン」として環境マンガ
も描かれるが、マンガも随時見せながら、お話いただいた。この間の京都市のごみ問題の施策の流れについて改めて勉強する機会になりぼくにも有意義でした。

     <リラ亭・カリン亭同窓会>

 4時前には「リラ亭・カリン亭同窓会」に。「リラ亭」は三条河原町を下がり、二筋目か東に入った小さなショットバー。20代後半からぼくが呑んだくれていたところ。加藤登紀子さんの「時代遅れの酒場」の舞台。マスターの木村さんが亡くなった後、今は福知山の山村で民宿をしている長谷さんが10年ほどカリン亭として続いていた。店が閉まってもう10年。
 冊子「こぺる」の発行者藤田敬一さんらの呼びかけて同窓会が開催されたのだ。当時の常連客、小西桂氏や高槻の市会議員だった岡本さんらと久しぶりに一献傾けた。

 それから国民文化祭のパレードを無事に巡幸し終えた吉田剣鉾保存会のメンバーの直会でワイワイして、さらに岡崎公園での「あかりとアートのプロムナード」を見に行く。美術館前は、まあまあの人出。全体的には寂しいな。ライフスタイルカフェで犬の散歩中の知人とホットラムを飲んで懇談。長い一日でした!
   
●10月28日(金)

     <討論結了と意見書のこと>

 議員会も3日目。昼前から意見書調整を精力的に進める。文言訂正や対案が出されたものもあれば、取り下げされたものもあったり色々と駆け引きがあったが、
 結果は、「子宮頚がんワクチンなど定期接種に関し早期に国の制度支給確立を求める意見書」、「京町家の維持・保全に関する意見書」、「学校施設の防災機能向上のための新たな制度創設を求める意見書」、「大規模災害時に備えた公立学校教職員派遣制度の創設を求める意見書」、「受診時定額負担の導入に反対する意見書」は、各会派賛成して可決されることに。「エネルギー政策の転換の推進を求める意見書」は共産のみ反対で可決されることに、「原子力発電からの脱却を求める意見書」は共産のみ賛成で否決されることに。「年金受給資格期間の短縮を求める意見書」は、自、共、公、京都党賛成で民主は反対。「電力多消費型経済からの転換を求める意見書」は、自民、公明、民主、共産が賛成。京都とみんなは反対。「円高・デフレ克服する経済対策を求める意見書」は、自民、共産、民主、公明、京都、みんなが全議員賛成。「こども・子育て新システムの撤回を求める意見書」は 自、共、公、京都、みんなが賛成。民主は反対。「環太平洋パートナーシップ(TPP)への参加に関する意見書」は、民主のみ反対ということで意見書の対応が決まった。

 これらの意見書の調整が終わり、また各会派から出されてきた付帯決議などが検討されて、ようやく4時過ぎから各常任委員会から始って討論結了委員会が開催されて、決算特別委員会は本会議場にて討論結了の委員会が病欠の議員を除いて全員の議員が出席して開かれた。
 付帯決議や「付す意見」を巡って調整に時間がかかったが、その後、明日の本会議で討論に立つ議員名が表明され、本会議日程が決定された市会運営委員会が開催されたのは、午後9時前だった。たいして紛糾しなかったので、まあこんなものかな。
 長い1日だった。
 残っていた同僚議員らと「世界のやまちゃん」の手羽先で一献傾けて帰宅。

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