20代の頃私は、青年団活動に真っ黒でした。
特に木城町青年団会長、その後児湯郡青年団会長を務めさせてもらった6年間あまりは、仕事が終わるとすぐに公民館に集まり、仲間と夜遅くまでどんな地域活動をするか話し合い、いざ内容が決まると曜日は関係なく、どっぷり活動していました。
なかでも毎年取り組んでいた“電飾イルミネーション大作戦”には、大げさに聞こえるかもしれませんが、命がけで取り組んでいました。
“子どもたちを喜ばしたい一心で!”
今では川南町や国富町などの取り組みが有名ですが、イルミネーションがメジャーになる前から私たちは取り組んでいました。
そのイルミネーションとは、山の壁面を伐採し、タテ30m、ヨコ40mほどのキャンバスを造り、そこに電球を数千個並べ、絵を描くといったものです。
その絵というのも、その当時流行っていたアニメのキャラクターを描き、そのキャラクターが2~3秒ごとに動いてみえるように何パターンかのデザインを組み合わせ、交互に点灯させました。
イルミネーションの季節は冬。
クリスマスシーズンに間に合わせるため、9月ごろから作業を始めます。
みんな仕事が終わってから駆けつけますので、作業開始は午後8時くらい頃から・・・日付が変わるころまで頑張ることも珍しくありませんでした。
山の壁面では、腰には命綱をくくりつけ、慎重に1個1個電球をソケットにはめていく、危険かつ地道な作業の繰り返しになります。
11月も後半になると、夜は冷えます。
かじかむ手に手袋もせず、照らされるライトの明かりに吐く息が、タバコの煙のように映し出される中、作業を続けました。
そして点灯式のカウントダウン。
その前に会長あいさつで、私が号泣しながら団員にお礼を言うのも毎年の恒例でした。
点灯の瞬間・・・
間違いなくあの感動は、今の私を突き動かしてくれている1つです。
そして今もあの時のように一心不乱になりたいと日々活動しています。
もっとできる!もっと頑張れる!!