夏まであと少しの日々、白いビオラが鉢いっぱいにあふれている。
伯母の告別式。
同い年の従妹が居たし、家もそばだったので、しょっちゅう出入りしていた。
伯母は手芸が得意で花好きだったから、手作り大好きの私は大人になってからもよく話し込んだ。
子どもの頃、夏休みには、大勢の従兄弟たちがウチにやってきて、三矢サイダーのようにキラキラとはじけていた夏の思い出。
幸せな子ども時代と穏やかな晩年であれば、その間、たとえ不遇の時を過ごしても、それは最高の人生なのだと思う。
雨に打たれた薔薇が美しい日。
合掌。