建国の地の探索にともに旅立つ一同に向かって起つアエネアス、全員のまなざしがアエネアスに注がれている、その目に目線を合わせる。
『おう、諸君!』と呼びかける、『おうっ!』と一同から声があがる。
『建国の地の探索に旅立つ日が来た。我々は旅立つ!太陽が昇る、大日輪とともに広い海洋を西に向かう!全員で目指す建国の地に立とう!』
一同を見廻す、目線が絡む、アエネアスが雄叫ぶ。
『おうっ!』一同から『おうっ!』と返る。
『おうっ!おうっ!』アエネアスが叫ぶ。
『おうっ!おうっ!』一段と大声で雄叫ぶ、朝のしじまを震わす。
イリオネスが大声をもって、この時とばかりに命令を下す。
『一同!乗船!』
『位置に就け!』
『おうっ!』
総員が船に向けて走る、海を走る、船に乗る、位置に就く、櫂座に就いた者らが櫂に手をかける、出航体制が整う、船長、副船長が体制を確かめる。
アエネアスとイリオネスがハシケでくる、座乗する船に乗る。
船上の者らが東の水平線に目を凝らす、陽の出が近い。
軍団長のイリオネスが緊張を高めている。
水平線を破った太陽の第一射が帆柱の先に届く。
パリヌルスが声をあげる。
『漕ぎかた!構え!』
イリオネスの檄が飛ぶ、『出航!』
パリヌルスの指示が飛ぶ、『漕ぎかたはじめ!』
大日輪が壮途に就く彼らの背を押す。
櫂が海面を泡だてる、凪いでいる海を船が割り始める。
静かであった浜に突如、大喊声が轟く、喊声が船を押す、船上の者らが手を振る、浜の者らが手を振る、一行の壮途を送る。
一番船が行く、二番船が続く、三番船が行く、最後に四番船が小船を曳いて行く。
二本帆柱に改造された4隻の軍船が列をなして海上を往く、白く航跡を引いて遠ざかる、浜の一同が壮途に就いた軍船が小島を過ぎて船影が見えなくなるまで見送る。
一番船上のパリヌルスがイリオネスに話しかける。
『軍団長、この木板を見る限り、目指す方角は北西方向です』と言って方角時板の磁石鉄棒で方角を決める、進路を正確に定めて船を進める。
追随する3船が一番船の航跡を追って進路を定めて航走した。
『おう、諸君!』と呼びかける、『おうっ!』と一同から声があがる。
『建国の地の探索に旅立つ日が来た。我々は旅立つ!太陽が昇る、大日輪とともに広い海洋を西に向かう!全員で目指す建国の地に立とう!』
一同を見廻す、目線が絡む、アエネアスが雄叫ぶ。
『おうっ!』一同から『おうっ!』と返る。
『おうっ!おうっ!』アエネアスが叫ぶ。
『おうっ!おうっ!』一段と大声で雄叫ぶ、朝のしじまを震わす。
イリオネスが大声をもって、この時とばかりに命令を下す。
『一同!乗船!』
『位置に就け!』
『おうっ!』
総員が船に向けて走る、海を走る、船に乗る、位置に就く、櫂座に就いた者らが櫂に手をかける、出航体制が整う、船長、副船長が体制を確かめる。
アエネアスとイリオネスがハシケでくる、座乗する船に乗る。
船上の者らが東の水平線に目を凝らす、陽の出が近い。
軍団長のイリオネスが緊張を高めている。
水平線を破った太陽の第一射が帆柱の先に届く。
パリヌルスが声をあげる。
『漕ぎかた!構え!』
イリオネスの檄が飛ぶ、『出航!』
パリヌルスの指示が飛ぶ、『漕ぎかたはじめ!』
大日輪が壮途に就く彼らの背を押す。
櫂が海面を泡だてる、凪いでいる海を船が割り始める。
静かであった浜に突如、大喊声が轟く、喊声が船を押す、船上の者らが手を振る、浜の者らが手を振る、一行の壮途を送る。
一番船が行く、二番船が続く、三番船が行く、最後に四番船が小船を曳いて行く。
二本帆柱に改造された4隻の軍船が列をなして海上を往く、白く航跡を引いて遠ざかる、浜の一同が壮途に就いた軍船が小島を過ぎて船影が見えなくなるまで見送る。
一番船上のパリヌルスがイリオネスに話しかける。
『軍団長、この木板を見る限り、目指す方角は北西方向です』と言って方角時板の磁石鉄棒で方角を決める、進路を正確に定めて船を進める。
追随する3船が一番船の航跡を追って進路を定めて航走した。
