波浪の気まぐれ、波の大小、あらゆる負荷に対する抗力を艇の使用目的を満足させ得る状態で、舟艇構造に反映させたかった。パリヌルスは、舟艇の状態の体感とその解析のみに集中して、ギアスの操艇と乗船感を感じ取っていた。小島の東北端で西に向かって1キロ余りを約8分で島の西北端に至った。南に向かう地点である。パリヌルスは、この地点におけるギアスの操艇と舟艇の状態と体感に注意を集中した。原始的感覚で舟艇の状態把握に努める姿がそこにあった。
ギアスは、島との距離に十分に余裕間隔をとって舟艇を南に向けた。そのあとである、パリヌルスもオキテスも驚く操艇で舟艇は波を割って南下した。
ギアスは風をしっかりと読み取っていた。メインの帆は進行方向にやや右前として斜めに7割がたに展帆して櫂漕ぎはやめ、船尾の三角帆と操舵で舟艇を進めた。
小島の沿岸との距離も操艇を考えたうえで適当に保ち、大きくゆるいジグザグの航跡を洋上に残して南下した。
このありさまに二人は驚いた、舌を巻いて驚いた。二人の関心は、舟艇の乗り具合どころではなくなった。
『おいっ!パリヌルス。これはどういうことだ』
『おう、オキテス。俺も驚いている。艇の進み具合をじっくり見てみよう。詳しいことは浜についてからギアスに聞くとしよう』
『判った。全く驚いた。この走りには』
二人は、艇の走行に頭を傾げながらも感動した。二人が体験をしたことのない操艇であった。
舟艇は、大きくジグザグに進む、メインの帆に当たる風の向きは、進行方向に対して右後方45度くらいから吹いて来ている、艇尾の操舵手が三角帆を操り、操舵で進行方向左へ押しやられるのを制御している。それでも風力で艇が左へと寄せられる、艇の進行方向を操舵と三角帆を操作して、艇を右方向へと進ませる。風波に翻弄されず、艇の速度も落とすことなく、ぎごちない操作ではあるが艇は沿岸に沿って南下した。
*お詫びいたします。*
昨日の投稿で大ミスをしました。深くお詫びいたします。
1行目です。
見えない海の中 とすべきところを
消えない海の中 としました。
見えない海の中 と訂正いたします。
山田 秀雄
ギアスは、島との距離に十分に余裕間隔をとって舟艇を南に向けた。そのあとである、パリヌルスもオキテスも驚く操艇で舟艇は波を割って南下した。
ギアスは風をしっかりと読み取っていた。メインの帆は進行方向にやや右前として斜めに7割がたに展帆して櫂漕ぎはやめ、船尾の三角帆と操舵で舟艇を進めた。
小島の沿岸との距離も操艇を考えたうえで適当に保ち、大きくゆるいジグザグの航跡を洋上に残して南下した。
このありさまに二人は驚いた、舌を巻いて驚いた。二人の関心は、舟艇の乗り具合どころではなくなった。
『おいっ!パリヌルス。これはどういうことだ』
『おう、オキテス。俺も驚いている。艇の進み具合をじっくり見てみよう。詳しいことは浜についてからギアスに聞くとしよう』
『判った。全く驚いた。この走りには』
二人は、艇の走行に頭を傾げながらも感動した。二人が体験をしたことのない操艇であった。
舟艇は、大きくジグザグに進む、メインの帆に当たる風の向きは、進行方向に対して右後方45度くらいから吹いて来ている、艇尾の操舵手が三角帆を操り、操舵で進行方向左へ押しやられるのを制御している。それでも風力で艇が左へと寄せられる、艇の進行方向を操舵と三角帆を操作して、艇を右方向へと進ませる。風波に翻弄されず、艇の速度も落とすことなく、ぎごちない操作ではあるが艇は沿岸に沿って南下した。

*お詫びいたします。*
昨日の投稿で大ミスをしました。深くお詫びいたします。
1行目です。
見えない海の中 とすべきところを
消えない海の中 としました。
見えない海の中 と訂正いたします。
山田 秀雄
