パルヌルスからの指示命令は、ここでひと区切りして、話を続けた。
『第二船団は、オロンテスが船長している五番船と四番船の二船である。この二船は、ミコノス島の交易地に向かう。交易地の至近の浜に停泊する。四番船の船長には、リュウクスを任命する。リュウクス判ったな、ギアスの抜けた代わりだ。第二船団のその用向きは交易を装ってミコノスに停泊することである。第三船団は最後にこの浜を離れる。二番船の船長はアンテウス、副長にはマリトロスを任命する。三番船は変わりなしだ。この船団は戦闘船団として、ミコノス島のデユロスへの至近の浜に停泊する。以上ここまで話しことについての質問はないな』
ここでひと呼吸入れた。
『明朝、この浜を離れる刻は、頭の上に星が瞬いている。第三船団の殿りである一番船が浜を離れる頃には陽が昇る頃であると思う。各船団の離間距離は、2スタジオン(約400メートル)くらいとする。尚、浜を離れる頃には、大陸からの風が船を押してくれるであろうと期待している。風向きは東寄りの北風と思ってよろしい。願いをこめた『思う力』は、万事良い方向に働くと思っている。以上だ』
パリヌルスはいい終えた。
『では、一同、判ったな。質問はないな。では、これで場を解く』
一同は納得を表す返事を力強く返した。
『あ~あ、ギアス、言っておくことがある』
彼はギアスを呼び寄せた。
『第二船団は、オロンテスが船長している五番船と四番船の二船である。この二船は、ミコノス島の交易地に向かう。交易地の至近の浜に停泊する。四番船の船長には、リュウクスを任命する。リュウクス判ったな、ギアスの抜けた代わりだ。第二船団のその用向きは交易を装ってミコノスに停泊することである。第三船団は最後にこの浜を離れる。二番船の船長はアンテウス、副長にはマリトロスを任命する。三番船は変わりなしだ。この船団は戦闘船団として、ミコノス島のデユロスへの至近の浜に停泊する。以上ここまで話しことについての質問はないな』
ここでひと呼吸入れた。
『明朝、この浜を離れる刻は、頭の上に星が瞬いている。第三船団の殿りである一番船が浜を離れる頃には陽が昇る頃であると思う。各船団の離間距離は、2スタジオン(約400メートル)くらいとする。尚、浜を離れる頃には、大陸からの風が船を押してくれるであろうと期待している。風向きは東寄りの北風と思ってよろしい。願いをこめた『思う力』は、万事良い方向に働くと思っている。以上だ』
パリヌルスはいい終えた。
『では、一同、判ったな。質問はないな。では、これで場を解く』
一同は納得を表す返事を力強く返した。
『あ~あ、ギアス、言っておくことがある』
彼はギアスを呼び寄せた。
