パリヌルスは、大声をあげた。
『皆の者っ!作業を急げ!船を早く浜に引き上げろ。』
戦いの終わった浜に、再び、緊張の空気がみなぎった。パリヌルスが隊長連に話しかけた。
『アレテス、イリオネス、今度は、どう闘う。軍船は3隻、敵数は約200とみた。当方の兵数はどれだけだ。』
『370ぐらいだ。』
『パリヌルス、奴らは、どの浜を目指すと思う。我々は、2列重陣で波打ち際に布陣したらどうだろう。奴らを浜にはあげない。奴らの出方が見当つかないが、波にてこずる奴らを一網打尽にしてやっつける。それでどうだ。』
『よし!その作戦で行こう。布陣の時間はある。待ち構えて、一気にやっつけてしまう。いいな。』
『敵は、作戦能力が余りないと思う。乱戦になる。我々が勝利する。』
『兵に対する指示と叱咤をぬかるな!』
その頃すでに、船の引き揚げ作業は終わっていた。
各隊は布陣した。布陣の前列は、海に身を沈めて、首から上だけを出している。波打ち際では、一列のみに見えるようにまばら散兵で布陣した。
『皆の者っ!作業を急げ!船を早く浜に引き上げろ。』
戦いの終わった浜に、再び、緊張の空気がみなぎった。パリヌルスが隊長連に話しかけた。
『アレテス、イリオネス、今度は、どう闘う。軍船は3隻、敵数は約200とみた。当方の兵数はどれだけだ。』
『370ぐらいだ。』
『パリヌルス、奴らは、どの浜を目指すと思う。我々は、2列重陣で波打ち際に布陣したらどうだろう。奴らを浜にはあげない。奴らの出方が見当つかないが、波にてこずる奴らを一網打尽にしてやっつける。それでどうだ。』
『よし!その作戦で行こう。布陣の時間はある。待ち構えて、一気にやっつけてしまう。いいな。』
『敵は、作戦能力が余りないと思う。乱戦になる。我々が勝利する。』
『兵に対する指示と叱咤をぬかるな!』
その頃すでに、船の引き揚げ作業は終わっていた。
各隊は布陣した。布陣の前列は、海に身を沈めて、首から上だけを出している。波打ち際では、一列のみに見えるようにまばら散兵で布陣した。
