今年作る予定に無かったアスカが咲いた。
去年出荷して好評だったアスカだが実際にはその出荷労力は半端ではなく、作る側からは厄介者の品種だった。
秋になって球根の引き取り手が無いと説得されて、結局、魚沼三山グループが手分けして作ることになってしまったのだ。
くずの球根を見本にとハウスの隅に植えた。なのでこんだけ。1輪2輪、、、直売所行きか?
先日の大田花き社長のコラムでhttp://www.otakaki.co.jp/blog/ceo/archives/2012/07/02.html
八重咲きユリの将来についていろいろな角度から書かれていた。それはそれで十分うれしく理解できるのだが、、、、
比較的大規模な農家の方が様々なものに取り組む産地だ。ここに労力を注ぎ込むデメリットだって考えなくてはならない。
ようは、労力に見合った単価が得られるか、それと、産地の総合評価が高められるか?
頭でっかちの咲いたユリを出荷するのは並大抵の労力ではないし、水揚げ状態での運搬は高コスト、しかもリスキーだ。
しかもわずかな量があればよい商材で、注文量を超えれば高単価が保障されているわけではない。
こんな珍しいユリだけではなく、よく 「 ボリュームのある3輪のユリがほしい 」 と言われるが、一体いくら出してくれるのか?
「3輪なんてチョンガ(150円)さ! 」 と言われれば20本入りで3000円。市場手数料、運賃、箱代を引かれればいったいいくら手元に来るのか?
確かにそのくらいにしかならないのが現実だ。 それなら直売所で300円で売る方法だってある。
ほしい人がより高単価をつけるのが市場原理のはず。
秋には手分けしてリレー出荷になります。肝を焼きながら出荷するか、わずかな高単価に慰められるか、ようは結果次第だ。
期待しますよ。