ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

オランダへ行こう 5

2012年05月05日 | 旅行記

昨日の俳句は爺さんに手直しされてしまった。

 連休を 静かに過ごせと 五月雨るる    by 晴峰  なるほど。

 

さて、オランダに戻って、、、

  切り花農家は何社か回ってはいるものの後半は写真もとぎれとぎれ、メモもあいまいになっている。

オランダにはピートアイランドと呼ばれる肥沃な地方もあって、地植えの露地栽培が可能で巨大な切り花農家も多い。

ヨープファンフェーン社はその中でも度肝を抜く巨大さだったような、、、、記憶が、、、

チューリップはモンテカルロだけ1000万本とかとにかく桁はずれだった。

確かカサブランカをつくっていたのはそこだけだったような気がする、しかも日本向けだとか。

当時からカサブランカはオランダの農家向け品種ではなかった。

何を見たのかはあまり記憶になくてメモだけが頼りだが、そこで何を考えたかは思い出すものもある。

少人数で大量出荷。作業がシステム化されていて無駄がない。

働いているのは若者ばかり。

四角いハウスは四角に使う。無駄なスペース、無駄な機械、無駄な作業は全くないように見えた。どの会社に行ってもそれが繰り返される。

それでいて品質の格差は明らかにあって、それぞれ目指す価格帯も違うように見えた。

でも、果たしてオランダの農家は楽しいのだろうか?

16年前の日本の花産業はまだまだ頂点に向かって伸びていた。

ユリ切り花はまさに倍々ゲームのように売り上げを伸ばした、しかし平成6年に大干ばつに見舞われて大打撃を受けた。

それを補うべく設備投資を進めた、しかし豪雪でまた痛手を受けた。

それでもまだ伸びている花産業。次々紹介される新品種。自然と格闘しながらも農業は夢いっぱいだった。

雪でハウスをつぶされた直後でのオランダ研修、そんなことを考えたりもした。

説明しているのは、、、おっ、若き日のエバートだ。なんとスリムな。

高任位家ヴァンザンテン社のプラグ苗プラント。

パートのおばさんがすさまじい速さで刺し穂を刺していた。

どこの女性も働き者だ。

 山喜ツアーにしては珍しく観光、運河めぐりの遊覧船に乗せてもらった。

どれだったか忘れたが、アンネフランクの隠れた家だ。大昔とほとんど変わらない煉瓦の家。

冬のオランダは風情がある。

 

ブリーザンドフラワーショウ。真冬なのに2つもフラワーショウがあるってのもすごいことだ。

 

ウットリーフスメモリー、ラマンチャ、マスカデット、大輪系が多い中にメデューサもある。

作ってみたら全部葉焼けで 焼けニーニ と呼んだ ベルニーニもある。

見る目はひたすら品種を追いかけていた。

ワールドフラワー社、大輪LAの素晴らしい品種が多数。

ロイヤルジャスティス、ロイヤルサンセット、ワシントンなどなど。決して透かしの代替的ではなかった。

 最後にチーズ工場に寄った。酪農家でありチーズ工場。今で言う6次産業だ。

 いろいろな思いを背負っていてもやはり旅は楽しい。写真に写っているのは笑顔ばかりだ。

さて次回こそ21年前のオランダを。なんとイタリア、フランスと3か国だ。なんだかすごいことを思い出している。

日本には素晴らしい諺がある。 「 旅の恥はかきすて 」 つづく


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コメント (1)
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