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そうなんだ。

外国語で知ったこと。

山川草木  読み方

2019-10-23 14:18:24 | 読書

私の楽しみの一つが、
古本屋の棚を眺めて、目に留まった本を買うこと。
たとえ失敗だったとしても、値段が安いので残念感が少なくてすみます。

『世界を感動させた日本精神』 黄文雄著


たまには
日本人をほめる本を読んでみようかと、購入しました。
ところが
表紙のデザインやタイトル及び副題からイメージした内容よりも、かなり真面目で奥深い。
日本人でありながら、知らなかった歴史や気付かなかったことがたくさんありました。
内容は、日本の古典から仏教・武士道に至るまで、詳しく分析されていました。

まず、初っ端から 『山川草木』の読み方でつまずきました。
漢字を見れば意味はわかりますが、正しい読み方を知らないことに気付きます。

「山川草木」(さんせんそうもく)・・・山や川、草や木など、人間に対しての自然を総称していう語。

風景が目に浮かびます。
山と緑と川・・・。
特に、日本には川がたくさん流れています。
綺麗な水が豊富で、水道水が飲料に適していることは、世界からも一目置かれています。
このことは、日本人の精神に影響を与えてきたとのことです。

澄んだ水で体を清める “禊(みそぎ)” は、神話の頃より行われていました。
黄泉の国から逃げ帰ったイザナギノミコトは、けがれた体を清めるために川で禊をします。
古事記によれば、皇室の祖先として知られている天照大御神は、この時に生まれました。

神社仏閣でお参りするときにも、口や手を水で清めますし、
滝に打たれたり、冬の海に入ったり、水を掛け合ったり・・・。
神事で身を清めることは、現在でも行われます。

穢れを落とすから派生して、嫌なことや恨みに思うことを 「水に流す」 と言います。
この考えは、過去のことは忘れて前を向こうとする姿勢に繋がる、良い点でもあります。

私たちにしみ込んだ 「過去の諍いを水に流す」 という日本人的性格は独特で、お隣の韓国や中国にはないそうです。
それで
日本人が持つ、過去を 「水に流して清算し、前に進もうよ」 とする感覚は全く先方に理解されず、
逆に先方の 「水に流そうとせずに、こだわり続ける」 感覚を日本人は全く理解できずに、現在に至っているのですね。

思ったより内容が深く、読み方のわからない漢字が多い本でしたが
気付かされる点が多かったです。

こういう出会いも、躊躇せずにインスピレーションで本を買うことの楽しみです。
ネットサーフィンならぬ、古本サーフィンは面白い。




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2 コメント

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山川草木 (ゴン)
2019-10-23 16:35:49
そのまま読んでしまいました
国によって、考え方が違うんだね
奥が深そうな本ですね

本屋さんに行くのは楽しいですね
今どんな本が話題なのか、ぶらぶら見に行ったり、
古本屋も、値段が手ごろなので、私もたまに行きます。




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そのままって (ふーちゃん)
2019-10-23 17:02:43
やまかわくさき って読んでた?
なるほどね。 私も心の中でそう読んでいたのかもしれない。
国語が得意と思いこんでいたので、少々ショックだったよ。
古本屋さんで、安くて新品に近い本を見つけると嬉しくなる
返信する

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