そうなんだ。

外国語で知ったこと。

パラサイト 英語

2018-03-31 20:34:31 | 読書
英会話教室でのこと。。
ハリー・ポッターシリーズの著者であるイギリス人女性作家J・K・ローリングの話題が終わったところで
生徒の一人が英国国籍だった小泉八雲について言及しました。

彼が一時在住していた島根県松江市を、私は昨秋訪れています。
小泉八雲の旧居や記念館がありました。
外国人であることは知っていましたが、英国国籍とは初耳でした。

しかし英国人講師が言うには
小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーンは英国では、まったく知られていないそうです。
小泉八雲といえば、「耳なし芳一」や「雪女」などの怪談が有名ですが
日本での創作活動が知られていないとは、少々残念に思いました。

次はホラー小説話つながりで
英国人講師が唯一読んだことのある日本のホラー作品の話になりました。

瀬名英明著 『パラサイト・イヴ』

英訳本まで出版されているというのに、読んだことのある生徒はいませんでした。
タイトルだけは聞き覚えがあります

英国人講師は 『ゲームも面白かった』 とボソっと言ったようです。

帰宅後に検索すると
1995年に日本ホラー小説大賞受賞したこの本は、ゲームになり、映画化もされていました。

さっそく、ブックオフで購入して読みました。

愛あり、医学あり、オドロオドロしさあり。

まずはパラサイトの意味を確認しましょう。 英語です。

「parasite」(パラサイト)・・・寄生動(植)物・寄生虫・【軽蔑的】食客・いそうろう

最近では、子が成人しても独立せずに、いつまでも実家で世話になる現象をパラサイトと呼びます。

この本のタイトルとなっているパラサイトは、寄生虫の意味で使われています。
具体的にはミトコンドリアです。
たしか、生物の授業で学習しました。

ミトコンドリアDNAを調べたら、すべての人種がアフリカのひとりの女性に行き着くという記事を
私は、何年か何十年か前に新聞で読んだ記憶がありました。
その女性は“アダムとイヴ”に因(ちな)んで、“ミトコンドリア・イヴ”と名付けられました。

この“ミトコンドリア”が“パラサイト・イヴ” で、このホラー小説の鍵となっています。

頻繁に難しい医学の話が出てくるので、医学に知識のない私は妙に納得させられました。
そして、ミトコンドリアに興味を持ちました。

面白かったです。
しかし
きっかけがない限り、この先もホラー小説を自ら選んで読むことはないでしょう。





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2 コメント

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パラサイト (ゴン)
2018-04-03 13:55:34
ミトコンドリアって、寄生虫なのかな
よく聞くけれど、いろいろ調べたらおもしろそうだね
ホラーは苦手だから
映画も小説も読んだことがないなあ
エイリアンはTVで観ちゃったけど、、、


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虫ではない (ふーちゃん)
2018-04-03 16:38:14
ミトコンドリアは私たちの細胞の中にいるという点。
細胞の中にいながらにして、細胞とは違う独自のDNAを持つ点。
このあたりから、細胞に寄生して存在するという見方を作者はしたんだね。
私も生物や医学は得意じゃないよ。
返信する

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