皆さんは、家の中で蜘蛛を見つけたら
潰しますか? それとも外に逃がしますか?
私は ”逃がす派” なのですけれど、多分に小学生の頃に読んだ本『蜘蛛の糸』 芥川龍之介著
の影響だと思います。
皆さまもご存知のあらすじでしょうけれど、念のため・・・。
天の極楽にいるお釈迦様が蜘蛛の糸を垂らして、地獄で責めを負う男を救おうとした話。
この男は生前に、出会った蜘蛛を踏みつぶさずに逃がしてあげたことがありました。
垂らされた糸を伝って上へ上へと登る途中、男は下を見て驚きます。
大勢の罪人が糸にしがみついて登ってこようとしているではありませんか
細い糸が切れることを心配した男は
「これは俺のだ! 下りろ!」
その途端に、男の上で糸が切れて地獄に逆もどり・・・
道徳の授業で使われたであろうこのストーリーは
『蜘蛛を殺していたら、最後のチャンスはあり得なかった』
という形で私の心に残ったようです。
シアトルに住むカナダ国籍のRINA先生と、オンライン英会話レッスン後の
交換授業である日本語会話レッスンをしている時の会話です。
RINA 「室内で見つけた蜘蛛は、殺さずに外に逃がします」
この発言を聞いて
よもや、「蜘蛛の糸」の影響なのかと思ったのですが
彼女は日本では『誰もが知る話』 をもちろん知りませんでした。
「蜘蛛がいなくなると、別の害虫が増えるので昔から殺さないことになっています」
なるほど・・・。
一理あります。
昆虫の話繋がりで、私はゴキブリに関して尋ねました。
見つけたら、どうするのかと。
リナの住む地域では
RINA 「ゴキブリを見ることは、まぐれです」
と、言いました。
RINAの日本語は発音も含めて上手なので、一瞬、何を言っているのか深く考えてしまいました。
私 「意味は似てますが・・・。 この場合は ”めったにない” を使います」
ゴキブリを室内でみることは、めったにないそうですが
見つけたら、叩き殺すそうです。
逃がしてもらえる蜘蛛とは、扱いに天と地の違いがあります。
ゴキブリはどこでも嫌われ者です。
私たちがゴキブリのことを 「ゴキ」と短く呼ぶように
アメリカでも、ゴキブリの英語 「cockroaches」(コックローチズ)を
「roaches」(ローチズ)・・・ゴキブリ
と、短く呼ぶそうです。
日本では 「ゴキブリ」 前半部分の 「ゴキ」 で
アメリカでは 「コックローチズ」 後半部分の 「ローチズ」 なんだねと
感心(?)し合いました。
#蜘蛛の糸 #芥川龍之介 #蜘蛛 #ゴキブリ #ゴキ #コックローチズ #ローチズ
駆除、蜘蛛は私も外に逃がします。
コックローチズって聞いたことある、
金鳥の殺虫剤スプレーの名前、コックローチってあるね。最近はゴキ見ないな~、蚊と戦ってます!
我が家は網戸に虫コナーズみたいのを貼ってる。
今のところ、室内に蚊はいないよ。
蜘蛛に刺されると痛いから・・・
とリナに言ったら、「蜘蛛は刺すんじゃなくて噛むんですよ」
と言われた。 確かに・・・。
蚊に食われるっていうけど、蚊は刺すんだよね。
日本語は逆だわ。
蜘蛛は、私も外に逃します。
例えば
娘「家に帰ったら、”じぃ” がトイレにいた」
みたいに・・・。
ゴキブリを「G」と呼ぶと、ゴキブリなのか夫かわからなくなります(^_-)-☆