そうなんだ。

外国語で知ったこと。

南無大師遍照金剛  真言宗

2023-05-16 10:14:56 | 日記

母は老衰で安らかに旅立ちました。

葬儀は一日葬で、奇しくも「母の日」が告別式となりました。
弟と私にとっての最後の母の日。
カーネーションの花束も用意しました。

「お母さん、ありがとう」




母からは生前、
式は簡素でも、お坊さんによるお経だけはお願いしたい。と頼まれていました。
特別な宗派に属していたわけではありませんが
漠然と仏式法要であれば、極楽に行ける気がしていたようです。

葬儀社との打ち合わせで、どの宗派が希望かと聞かれました。

喪主の弟も、私も
どこが良いかと問われても・・・・・・。状態です。

最終的に
真言宗にしてもらいました。
何度かブログ上に書かせて頂いていますが、
私は空海の大ファンです。
きっかけは、夢枕獏著「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の小説。

真言宗の開祖は空海です。

式前の僧侶の方への御挨拶で

私 「私は空海の大ファンなんです。東寺(京都の)へ行って写経もしました」
と、付け加えました。

僧 「お大師様が必ずや、お母さまをお導き下さいますよ」

ここで初めて、
お大師様とお呼びするのかっ! と、知った次第です。

私 「ごめんなさい。私ったら ”空海” って呼び捨てにしてしまいました」

僧 「いえいえ、お大師様は "空海” の名を気に入って名乗られたのですから。私は立場上 ”お大師様” とお呼びしております」

とても、穏やかで優しい僧侶の方でした。

仏式葬儀に参列してよく耳にするのは

「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)
「南無阿弥陀仏」 (なむあみだぶつ)

・・・・・・でしょうか。

宗派によって、唱える言葉が違います。

真言宗では
「南無大師遍照金剛」(なむたいしへんじょうこんごう)

「遍照金剛」は、空海が遣唐使船で唐へ渡り、真言密教を極めたときに授かった灌頂名(かんじょうめい)です。

「南無」(なむ)は ”~に従います” の意味ですから
それぞれの宗派によって、
妙法蓮華経におすがりしたり、阿弥陀仏におすがりしたり、違います。

真言宗では、大師遍照金剛つまり、空海こと弘法大師におすがりします。

お坊さんが「南無大師遍照金剛」と唱え始めた時
「これね!」
我が意を得たりとばかり、心の中で一緒に唱えました。

空海こと弘法大師さま、母をよろしくお導き下さい。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 兜 漢字 | トップ | 推し活 現代語 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
南無大師遍照金剛 (ゴン)
2023-05-16 10:41:46
今まで漠然と聞いていたお経、
宗派によって、違うんですね
素敵なカーネーション、
きっとお母様もお喜びになっていることでしょう
お母様、ありがとうございました、
ゆっくりおやすみください
ご冥福をお祈りいたします
返信する
今回のお経はよくわかった! (ふーちゃん)
2023-05-16 10:46:52
不動明王の真言「なうまくさんまんだ・・・・・・」も唱えたし
般若心経も唱えたし
聞きほれてしまいした。

お悔みの言葉をありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。