そうなんだ。

外国語で知ったこと。

マンネリ   英語

2015-09-16 13:00:00 | 語学
我が家の女子大学生は、私のブログは読みませんが
たまに、単語について聞いてきます。

彼女は朝食を取りながら、“マンネリって何語?” と聞いてきました。
私は仕事に出る前で、洗濯物を干している忙しい時間帯です。
正確には知りませんが、“マンネリズム” の略が “マンネリ”
であるのは知っていたので、とりあえずこう答えました。

私 「日本語で、“万年(まんねん)リズム”じゃないの?」

つまり、
何万年もの間、変化がないこと。 同じリズムであること。
これが転じて、新鮮味のないことを言う。

口からの出まかせにしては、説得力がありませんか?
娘も大いに納得した様子です。

しかし・・・。
『そうなんだ ~外国語で知ったこと』 
ブログを書いている私としては、いい加減なことを教えるわけにはいきません。
出勤時間がせまる中、念の為にとカタカナ辞典を引くと
英語のスペルが書いてあります。

マンネリは日本語ではありませんでした。
英語由来だったので、英和辞典を調べます。

「mannerism」(マナリズム)・・・《言行・身ぶり》奇妙なくせ
              《文学・芸術》表現の手段が型にはまっていること

注釈がつけられていました。

“日本でいう《マンネリ(ズム)》はこの語に由来するが
 英語では、上記の意味に限られる”

日本と英語圏では微妙に使い方が違うと、気付かされます。
私達は “奇妙なくせ” という意味では使いません。
また、ワンパターンの意味で使うマンネリは文学・芸術だけではありません。

ともあれ、
マンネリは “万年 + リズム” ではなく、英語からの外来語で 
「manner(マナー) + ism(イズム)」
いうことを知りました。

「manner」は、日本語にもなっている (マナー)で
態度・風習・流儀など、暗黙の了解であれ何であれ
昔から決められた振る舞いです。
「-ism」は、 “~主義” という意味を持つ、名詞に付く接尾語です。

マナー主義であること・・・
確かに、それも裏を返せば新鮮味には欠けますね。

コメント
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