そうなんだ。

外国語で知ったこと。

ゼロサム   英語

2013-12-04 13:00:00 | 語学
11月22日付・朝日新聞朝刊。

気になる言葉を見つけたので、この新聞を取っておきました。
瞬(またた)く間に10日以上も過ぎてしまい、あわてて
書いている次第です。

「今日の番組」欄の記者レビューで、 タイトルは

『不毛なゼロサムゲーム』

水曜夜10時からフジテレビ「リーガルハイ」と日本テレビ
「ダンダリン」が同時に放送されていることについて。
記者は、日テレのエース格のドラマ投入にフジが殴り込みをかけ、
思惑通り「ダンダンリン」の視聴率が1桁台に低迷していることを
嘆いています。
「ドラマ離れが進むこの時代にゼロサームゲームを仕掛けるフジの
やり方が納得いかない。 ビデオがあるとはいえ、各局の話題作を
オンエアで普通に見られたほうがドラマの復権につながるはず」
と述べています。

私はこの話題の時間帯は、多数派の「リーガルハイ」を見ています。
確かに
「なんで話題作が同じ時間に3つも重なるんだ」
と思う時もあります。 録画は一本しかできないので
どれかを諦めなくてはなりません。

ここで使われているゼロサムゲーム。 サバイバル的な響きがあります。
ゼロは数字の「zero」(ゼロ)です。 
サムは“いくつかの” の「some」 ではありません。

「sum」(サム)・・・合計 ・ 《金の》額  

「zero-sum」(ゼロサム)で合計0(ゼロ)。

合計ゼロとは、恐いことなのです。
隣人とゼロサム関係だとしたら、共に喜び・共に悲しむが出来ないんです。
私がとっても幸せなら、その “とっても” の分だけ隣人は不幸せ。
隣人が道で500円を拾ったと喜んでいたら、私は何らかの形で500円を
紛失してがっかりしているのが、ゼロサム関係。
このようにして、プラスマイナスはゼロになります。

せめて合計100なら互いに良い状態を維持できるでしょうけれど。

英語で頂上という意味を持つ 「summit」(サミット)も
この「sum」と同様にラテン語の “一番高い所” を語源にしている
と英和辞典に書いてありました。
イメージ的に
地面か頂上か・・・。 
みたいな印象も受けてしまいます。

ゼロサムゲームは経済用語です。  数字的にはっきりした部分に使われ、
感情など不確かな部分には使われません。 
ゼロサムゲームは勝ったときの満足感は相当なものでしょうが
リスクも大きいでしょうし、参加してみたいとは思いません。

リッチにはなりたいけれど、その願望以上にボンビーになりたくないので・・・。 
コメント (2)
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