故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。
写真のタイトルは、「どこまで飛んだ」です。
忙しい合間を縫って、地域で行われるソフトボール大会の撮影を買って出ました。
反省会で、大いに盛り上がる一枚になれとシャッターチャンスを逃しませんでした。
ススキの穂 油断するなよ 玄関先
今日のタイトルは、「秋の縁」です。
夕食に並んだ11枚の皿を、二人で覗く。
胡瓜、冬瓜の汁、らっきょ、佃權の佃煮、鎌倉ハム、シャインマスカット、富有柿、温州ミカンは貰い物です。
小松菜の間引き菜は我が家で採れた。
出野のごぼう天は食品スーパーで買った。
ビールと真澄も頂き物です。
これも、あれもいただきものと数えながら笑顔が弾ける。
食後のコーヒーを飲みながら、昨日来た友人(綾瀬市から)の土産のクルミっ子をいただく。
胡瓜、らっきょ、富有柿、温州ミカンとビールは草刈りのお礼でいただいたもの。
佃煮は、東京の先輩からの贈り物。
シャインマスカットは会津若松産、釣ったキスともらった猪肉を送った返礼です。
鎌倉ハムと真澄は、私たちが横浜の家の片づけを手伝った、娘たちのお礼です。
冷凍庫に猪肉を冷蔵庫にレモンを入れる。
東京と広島からやってくる先輩たちに食べていただく食材です。
私たちは、草刈りの手伝いをしています。
田舎の「持っていけ」は尋常ではない。
筍とトマトはコンテナ一つ、らっきょはバケツ一杯、梅は50Kg、柿は500個、キウイも500個。
猪肉は10Kg、チヌは1Kg以上を10匹とお店が開けるくらいいただきます。
東北にいる頃は、雉2羽と鴨3羽が、夕方届きました。
撃ったけど、捌いて食べるのを手伝ってくれ。
断ることは田舎ではご法度です。
どうしましょう。
より分け、割とよいものを都会の友人に、「手伝って」と交渉し、送る。
最初は、送られた友人も涙目です。
剥いて漬けて、干して、会話の少ない夫婦が一日がかりの共同作業となります。
それでも余るものを、私たちはジャムにして、パンに入れ、近所と都会の子供たちに送ります。
らっきょと辛子味噌は、まだいいかな。
梅干は、湯割り焼酎に入れて飲むから、欲しいかな。
送る前に、娘と話し合います。
田舎からの送り物の恐怖を子供たちは熟知しています。
こうして、回し、回ってきたものの終着点が我が家の食卓です。
冷蔵庫は、加工品と冷凍にした肉と魚で溢れています。
食べきれないので、実家の冷蔵庫にも保管します。
漁師&猟師の友人宅には、リーチインショーケースほどの冷蔵庫と冷凍庫があります。
そうでしょうとも。
奥さんは見るのも臭いをかぐのも嫌です。
80Kgの猪と一日面白おかしく釣った60匹のチヌを保管し、これまた友人と地域の年寄りに進呈します。
歯がないけえ、食べやすくしてとリクエストまであるそうです。
「秋の縁」は、涙目の宴です。
力づくで、田舎と都会を結びます。
2023年10月25日
絵のタイトルは、「かとちゃん、ぺ」です。
お母さんが怒るからやる気がなくなった。
今からやろうと思っていたのに。
どの子もいう台詞です。
かまうことはない。
だって、叱る私だっておんなじなんだから。
今日のタイトルは、「言い訳5分、片づけ5分」です。
3時に起きても、ネット記事をずるずる読んでいると4時になった。
ストーブの熱で眠気を催す。
寒いので、パジャマを仕事着に着替える。
加齢臭がまといつくシャツと靴下を洗濯機に放り込み、他の洗濯物と一緒に洗う。
台所に向かう。
野菜が使いにくいのは、洗って切ってごみを取り除くことです。
パックを開けて、レンチンしたほうが楽に決まっている。
ごみにしてなるものかと、野菜を使います。
食べきれないほど作るのが、二人の趣味です。
野菜くずと真正のごみ(牛乳パック、瓶、缶、残油、煙草の吸殻)が散乱している。
分別して玄関に出す。
玄関じゃ見た目が悪い(これ見よがし)と、ごみを納屋まで運ぶ。
洗濯が終わり、干す。
単品5分を5品(合計30分)作った。
食べきれない量だとわかりながら。
それぞれ5分の作業です。
積み上げたって、1時間未満でした。
片づけが嫌なものだから、5分で一つのネット記事を読む。
飽きたころ時間を見ると、一時間が経過していました。
馬鹿々々しいけど、それが私です。
終わったころに妻が起きだす。
冷めたコーヒーを飲みながら、自分の時間が湯気と一緒に飛んでいく。
2023年10月24日
人口2000人ほどの地域で、村祭りが継承されています。
小さな神社で、古式ゆかしき舞、演武が披露されました。
200人ほどの観客が喝采を送ります。
写真タイトルは、「ご利益」と「天狗ファイト獅子」です。
今日のタイトルは、「恋は勘違い」です。
勘違いでなければ、勝手に燃え上がるはずもない。
半世紀たって、勘違いの相手と再会する。
ああ、残念。
よかったと安堵。
視野が狭い若かりし頃の恋は、自分で作り上げた偶像でした。
白も黒も知ってから始まる恋などありえない。
アイドルが言う。
歌詞を身振り(振付)で、より分かるように伝える。
私は、歌詞の意味も解らず、身振りにノックダウンされました。
時は重い。
生きる意味も解らぬまま、生まれたから生き抜いた。
人の軌跡は、曲がっていようが途切れていようが、今が物語る。
語り合うほどに共感することばかりでした。
生きざまに恋をする。
面白、可笑しく生きるのもあと少し。
さらに時を刻みたい。
2023年10月23日
絵のタイトルは、「帰ろかな」です。
半世紀前にこの桟橋から旅だちました。
けっして、浦島太郎ではありませんでした。
幹事さんご苦労様でした。
今日のタイトルは、「同窓会」です。
上手に年を取ったな。
苦労したな。
大丈夫かな。
印象は様々です。
「誰じゃろうか」と、どの顔もわかりません。
10年前の同窓会で会っているのに、さらに経年変化しています。
女性なら旧姓、男なら苗字を聞くと、昔の顔がおぼろげながら出てきます。
学生の時も話したことがない人だけど、隣同士で話せば共感することばかりです。
長き辛き人生を生きてきた同志と感じます。
何もかも隠すことはない。
運よく生き抜いた人だけが出席しています。
どの人生も輝いています。
もっと話したいと感じている頃にお開きとなりました。
もつれあいながら、会場を後にし、島へ帰る船でさらに語りあう。
正直そのものです。
今更飾ったところで、先が見えている。
辛かったことも、みんな笑い話です。
また会おうと別れたが、これが最後かもしれない。
2023年10月22日
絵のタイトルは、「なんたって、あいどる」です。
私が描いた絵で、唯一輪郭の線がない絵です。
今日のタイトルは、「続けること」です。
40歳を前にして転職をしました。
やりたいことより、できる職種を選択しました。
再婚以来10年間、毎朝食事を作り続けています。
傲慢にならずに済んでいます。
「俺様のために」は、とうに忘れました。
続けていれば、少しだけ余裕の時間を見つけられます。
気になることを片づけています。
待ったなしを追いかけてると言ってもよい。
ブログも書き続けています。
ある日、思いついたことが明日も同じとは限りません。
心の襞の洗浄とばかり続けています。
恥を雪ぎ、未来に期待をつないでいます。
若者に勝るものは「時間持ち」だけですが、ルーチンワークを続けることで忙しい。
歳は数えるものではなく、未経験のことがらを知ることです。
その最たるものは、病気であり死です。
生きる理由は、生まれたからです。
死が来るまで生き続けるだけです。
2023年10月21日