絵のタイトルは、「七十の私」です。
白内障の手術をし、今は眼鏡をしておりません。
私の夢は、繕えない。
初恋の君の夢を見た。
70歳の同窓会でのできごとでした。
東京の場末の傾きかけたレストランで催されました。
「8歳下の夫」(今日のタイトル)はバスの運転手をしていると、君は言われました。
なぜか夫も出席している。
結婚できたことが何よりも嬉しい。
夫は顔を紅潮させて、君に出会った頃の顔をした。
その割には、子供は一人です。
避妊治療を一生懸命やって、やっと授かった一粒種なんでしょう。
田中澄江さんが書いた「ホントにホントの話」を読んでいる。
嘘はつかないが、嘘は書く。
こういわれる、戦前から男にけんかを売る闘士です。
男なんかと言ってた割に、結婚は早く子供も多い。
仲間たちから非難ごうごうだったようです。
書かれた嘘を読みたいと思う。
友人は9歳下の嫁をもらった。
彼女に縁談の話が持ち上がった。
「どうしてくれるん」と友人に詰め寄り結婚したという。
奥様がコロナにかかっても、友人は平気で釣りに行っている。
妻と二人で、「彼は奥様と濃厚接触していないんじゃないか」と疑った。
友人に確認すると、とってつけたようなラブラブの嘘をついた。
嘘の上塗りが叶わない。
本当のことさえ忘れてしまう。
ええい面倒だ。
ごちゃまぜでよいではないかと開き直る。
2023年10月11日
2016年1月29日投稿記事、「十年後の私へ」では、
芥川賞を取り、酒もたばこもやめている。
そう書いていますが、嘘の上塗り、恥の書き捨てになっています。