故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

じっちゃんの初恋

2023-10-17 06:51:59 | よもやま話

絵のタイトルは、「話しかける女」です。
目の前のしわくちゃにも、こんな時があったのでしょう。
記憶の君は、素敵です。
今のあなたは、温かい。


今日のタイトルには無理があります。
「じっちゃんの初恋」です。

さて、そんなことがあるんでしょうか。
女性の下着売り場の前を通っても、ドキドキしなくなった。
ネットでは、マッチングアプリや婚活サイトで、女性と出会う話が出ています。
哀しいのは、練炭で最期を迎えた。
年寄りでも恋をする。

デートといっても、女性の喜ぶようなこじゃれたレストランを知るわけでもない。
久しぶりに着た背広もよれよれ、念入りに洗ったものの加齢臭をまとっています。
話す内容と言えば、愚痴と薬の話ばかりです。
これじゃ、無理です。

藤沢周平の小説に、夜な夜な天狗が走る話があります。
縁側で鼻汁を垂れながら、息子の嫁後に拭いてもらう。
家老から見込まれ、昔の杵柄を頼りに秘剣を研く。
見事打ち取り、嫁後を手籠めにする。
果てた嫁後が恥じて自害する。
さわやかで、どろどろの小説の話です。

バイアグラはいつ効くかわからない。
いいのがあるよと、トンカットアリ(木の根の粉末)を飲む。
もっといいのがあるよと、救心を試してみる。
ほとんど勘違いの世界です。

そんなことじゃない。
ばあさんや、爺さんよ。
せんべいをなめ崩しながら、美味しいねと笑顔です。
これが、初恋と言えるのか。
年寄りは、昔の顔に恋をする。
そんなことで、よいのです。

2023年10月17日
コメント
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