故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

秋の縁

2023-10-25 06:36:29 | よもやま話

写真のタイトルは、「どこまで飛んだ」です。
忙しい合間を縫って、地域で行われるソフトボール大会の撮影を買って出ました。
反省会で、大いに盛り上がる一枚になれとシャッターチャンスを逃しませんでした。


ススキの穂 油断するなよ 玄関先

今日のタイトルは、「秋の縁」です。
夕食に並んだ11枚の皿を、二人で覗く。
胡瓜、冬瓜の汁、らっきょ、佃權の佃煮、鎌倉ハム、シャインマスカット、富有柿、温州ミカンは貰い物です。
小松菜の間引き菜は我が家で採れた。
出野のごぼう天は食品スーパーで買った。
ビールと真澄も頂き物です。
これも、あれもいただきものと数えながら笑顔が弾ける。
食後のコーヒーを飲みながら、昨日来た友人(綾瀬市から)の土産のクルミっ子をいただく。

胡瓜、らっきょ、富有柿、温州ミカンとビールは草刈りのお礼でいただいたもの。
佃煮は、東京の先輩からの贈り物。
シャインマスカットは会津若松産、釣ったキスともらった猪肉を送った返礼です。
鎌倉ハムと真澄は、私たちが横浜の家の片づけを手伝った、娘たちのお礼です。

冷凍庫に猪肉を冷蔵庫にレモンを入れる。
東京と広島からやってくる先輩たちに食べていただく食材です。

私たちは、草刈りの手伝いをしています。
田舎の「持っていけ」は尋常ではない。
筍とトマトはコンテナ一つ、らっきょはバケツ一杯、梅は50Kg、柿は500個、キウイも500個。
猪肉は10Kg、チヌは1Kg以上を10匹とお店が開けるくらいいただきます。
東北にいる頃は、雉2羽と鴨3羽が、夕方届きました。
撃ったけど、捌いて食べるのを手伝ってくれ。
断ることは田舎ではご法度です。
どうしましょう。

より分け、割とよいものを都会の友人に、「手伝って」と交渉し、送る。
最初は、送られた友人も涙目です。
剥いて漬けて、干して、会話の少ない夫婦が一日がかりの共同作業となります。
それでも余るものを、私たちはジャムにして、パンに入れ、近所と都会の子供たちに送ります。
らっきょと辛子味噌は、まだいいかな。
梅干は、湯割り焼酎に入れて飲むから、欲しいかな。
送る前に、娘と話し合います。
田舎からの送り物の恐怖を子供たちは熟知しています。

こうして、回し、回ってきたものの終着点が我が家の食卓です。
冷蔵庫は、加工品と冷凍にした肉と魚で溢れています。
食べきれないので、実家の冷蔵庫にも保管します。
漁師&猟師の友人宅には、リーチインショーケースほどの冷蔵庫と冷凍庫があります。
そうでしょうとも。
奥さんは見るのも臭いをかぐのも嫌です。
80Kgの猪と一日面白おかしく釣った60匹のチヌを保管し、これまた友人と地域の年寄りに進呈します。
歯がないけえ、食べやすくしてとリクエストまであるそうです。

「秋の縁」は、涙目の宴です。
力づくで、田舎と都会を結びます。

2023年10月25日
コメント
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