goo blog サービス終了のお知らせ 

故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

焚火

2020-07-11 07:09:35 | よもやま話

絵のタイトルは、「おとめのはじらい」です。
ほんのささいなことで、心に火がついた。
何度も交わした日記も、新しい恋には不要物になった。
燃やしてしまえと火に放り込んだ。
ページに書き留めた恋心が弾けて逝った。
こじつけえ。


今日のタイトルは、「焚火」です。
農業で出たもの(燃えるもの)は、少しずつなら燃えやしてもよいと聞いた。
引っ越してきたとき、伐ったものは暗渠に入れた。
竹害を食い止めようと竹を切った。竹材でやぐら(豆、はやとうりの支柱、トマトの屋根など)を組んだ。
笹は、残ったままで腐りそうにない。それに嵩張る。

梅雨空の今にも降り出しそうな雨模様に焚火を始めた。
濡れたものを燃やすので火種が必要です。
次々に笹を投じていった。油を含んだ笹は、梅雨にさらされても水を弾くのか、湿気ておらずよく燃えた。
かまぼこ板を燃やした。これを燃やそうと、焚火を始めたのでした。
かまぼこ板で鳥用巣箱を作ろうと取っていました。3年間ため込んだかまぼこ板は、多すぎる。
濡れて黒くなった桑の木や今年剪定した庭木を燃やした。
一度芯まで乾燥しているので、多少水分を含んでいてもよく燃えた。

私は、焚火が好きである。
会社に勤めている頃、平屋の築30年近い家族寮に住んでいた。
新たな住民が転勤して引っ越してくるたびに、傷んだ内装を修復した。
実にたくさんの廃材が出た。廃材は、野積みにされていた。
大きな穴を掘り、冬空の風のない日を選んで焚火を始めた。
朝始めたら、夕方まで焚火のお守をしなければならなかった。
木材が炭になったら、また土をかけて終わりである。廃材の山は、一時的に平らになった。
本社には、次から次に転任者が来るので、程なくして廃材の山ができた。
古い木材は、煙も少なくよく燃えた。

家族寮は、若い夫婦が多く。子供たちが多かった。
子供たちは、焚火の周りで遊んだ。寒くなれば暖を取り、寒空にまた出かけて行った。
親に芋を持たされた子もいた。焚火に放り込んだ。お腹が空いたら頬張った。

歳をとっても焚火が好きである。
雨がしとしと降っても、燃えカスがすべて炭になるまで気になって仕方がない。
よって、なかなか焚火から離れることができない。
無心になれる。
ちろちろ燃える火が、やがて熾きになり、次の濡れた木材を乾かして燃やしていく。
シンプルな連鎖をいつまでも見つめてしまう。
火の粉が上がらぬように、焚火のドラム缶の上に10mmの銅板(600w x 900mm)を被せている。
効率的に空気を補充するために、時々動かしている。
「もう入りなさい」の妻の声。子供のように、名残惜しそうに家に入った。

火おこしは マッチ一本 決めている

2020年7月11日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする