これしかありませんね。
「一杯いかが」です。
拝島のカフェの前にあった置物です。
愛される飲み屋とはどんな店と自問している。
カフェに来られるお客さんは、リピーター客です。
月の半分は、夜の予約で埋まります。
飲み物、食べ物持ち込みOKのお店です。皆さん、好みの酒を持参されます。
一組だけの予約です。
すべての予約におまかせ料理を作っています。
我が家の畑で採れるものを中心に料理を作っています。
私は、味見係です。
正直に私たちが美味しいと思うものだけを出しています。
サラダに始まり、唐揚げに餃子(旬の野菜の天ぷら他)、メイン料理は煮物です。
腹の足しにとお好み焼きとピザを出します。
パン(小麦全粒粉、ライ麦入り)も出します。
締めは、コーヒーにデザートです。
もう出さんで良いと言われます。これでやっていけるのかと心配されます。
最後にタッパに詰めて帰られます。
前置きが長くなりました。
今日のテーマは、「北海道大学前の飲み屋」です。
札幌を訪ねると、多くの人がすすきの方面に向かわれます。
すすきの以外に美味しい店がたくさんあります。
地元の人がお客さんの店です。
その日も雪道を一時間ばかり、店を探して歩きました。
途中、これぞと思う店に入ったが、ビールと付け出し代を払ってすぐに出ました。
なにも知らずに歩いていたら、北海道大学前に出ました。
大学の教授がノーベル賞をいただいたか何だかの日でした。
これなら好みの店があるかもしれないという雰囲気の通りでした。
多くの人に踏まれたと思われる木製の階段に誘われて二階に上がりました。
カウンター席に座り、サッポロビールを頼みました。麦芽100%の北海道限定が出てきました。
つまみはお任せで頼みました。カウンター席の隣のお客さんが頼んでくれました。
店のおすすめの「オスのししゃも」と「はっかく」でした。
それだけで腹がいっぱいになる量でした。
ししゃもは、ムカワ産でした。川に遡上する前に赤くなる。
はっかくは、愛嬌のある顔つきでした。
脂が程よくのり、ほくほくとほどける身が舌にまといつきました。
札幌出張の時は、行く店の一つになりました。
札幌は、福岡と並び出張族の天国と言われる。
一度足を踏み入れて虜になり、帰るときは行くものも送るものも涙と聞きました。
なにが虜にするのでしょう。
海と山の幸が手ごろな値段で食べられる。
新鮮な素材を人柄で美味しくしてくれます。
どちらの地域も、底抜けに明るい人たちばかりです。
なにより、誇りを持っており正直です。
自分が美味しいと思うものだけを出す感じです。
旬を追い、伝統の味付けにこれでもかと新しい味を追求している。
人々は、柔軟なのです。
だから、出張族を温かく受け入れ家族のように付き合ってくれる度量がある。
「北海道大学前の飲み屋」でした。
美味しいは 手塩と気風 醸し出す
2020年1月17日