故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

雪の落とし物

2020-01-30 03:31:06 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「草木春近し」です。
2月も半ばを過ぎるまで、油断はできません。
健康で、ご安全に。


久しぶりに雪が降った。
どこのスキー場も雪が降らなくて困っている。
雪かきをしなければと覚悟していたら、翌日から大雨で雪は融けてしまった。

今日のテーマは、「雪の落とし物」です。
雪が降った朝、納屋まで石油ストーブのタンクに灯油(灯油缶は納屋に保管)を入れに行った。
山への登り口の雪面に互い違いに歩く獣の足跡があった。肉球がはっきりしていた。
もしやと思い、足跡を念入りに辿った。我が家の天井に棲み始めた獣ではないかと推測した。

玄関前のたたきは、雪が融け始めておりそれ以上の追求は難しくなっていた。
夜な夜な居間の天井内で爪を持った獣らしき足音がする。寒くなってからである。
1時半と4時頃に音がする。毎夜のこととなった。
行動時間、足音から推測する体重を判断し、ハクビシンだと推測した。
近くのお寺の天井に、十数匹のハクビシンが棲んで困った。檀家総出で退治した話を聞いたことがあった。
音を追いかけ、柱や壁、はたまた天井を叩いて脅した。叩いた後は、静かになる。
そして、次の日はまた音がする。
天井への進入路を外に出て探して、つぶそうとするが、穴らしきものは見当たらない。

草虫(へくそ虫ともいう)退治に硫黄がよいと知る。
ハクビシン退治にも有効と判断し、硫黄(粉)を友人から入手した。
袋に入れて吊るす。しかし、進入路が見つけられない。
居間の天井換気扇を外し、天井上で硫黄を焚き燻すかと考えていた。

二階に上がり、ベランダから物干し雨除け用の簡易屋根(一階軒先)を上から見た。
まだ雪が残っており、足跡を発見した。長めの足跡であった。森への足跡とは異なった。
ハクビシンが止まっている時は、長くなると後でネットで知った。
地面から簡易屋根上に昇り、ベランダ下の空間(頭が入る程度の穴)から二階への階段下に潜り込む。
階段下の空間から、居間の天井上に降りると推測した。降りる少し重い音を、暗闇に聞いたことがある。

妻と一緒に、玄関を出て庭に出た。
屋根上にあった足跡と同じものを簡易屋根の柱(アルミ製)近くに発見した。獣はここで止まった。
軒がない屋根から雨を静かに地面に落とす鎖が付けられていた。鎖は屋根まで伸びている。
この鎖を伝って昇ったんじゃないと妻が推測した。
鎖には、手ごろな穴がある。アルミ製の柱はつるつるして、ひっかかりがない。
鎖は、プラスチック製で軽い。

さっそく、鎖を地面から離し、簡易屋根の内側に巻き込んで2mの高さの物干し竿に固定した。
そして今夜、私は無音の天井を期待して、ブログを書きながら起きている。
今のところ、音はしない。4時頃やつは帰ってくる。
降りる鎖がなくなったが、きっと飛び降りることはできるだろう。2mは飛ぶとネットで読んだ。

「雪の落とし物」でした。

家猫が 野良に帰るは 死んだとき

(いつも、私たちに甘えていた大家さんの猫を見ません。隣人が遠く離れたしの竹林に埋めたとさ)

2020年1月30日

かすかな物音に怯えています。また、帰って来たんじゃないか。
今度はどこから昇るのか。知恵比べが続くのは歓迎なんだけど、今度は勝利かなと待っています。
(筆者)
コメント
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