タイトルは、「炙り良し煮てもよし、脇役」です。
脇役が主役になることはない。
脇役だけでも味気ない。
主役に頑張ってもらうしかないだろう。
民泊を予定していたが、対象の家は手つかずのままである。
民泊のために補助金を申請しようとした。
3年間縛られる(補助金の対象事業をやめたら自己払い)ことが嫌で、認められた補助金を辞退した。
では、民泊事業をやめたかと言うとそうでもない。
お世話になっている大家さんに恩返しのつもりで片づける予定である。
片づけた後のことは、また考えることにした。
カフェだって赤字なのに、さらに民泊まで手が広げられない。
今日のテーマは、「粉飾残業」です。
仕事をしていないのに、残業を申告する。
残業代が無ければ、生きていけないほど安い基本給だから。
仕事が終わらないから、残業をする。
しかし、労働基準法により残業時間の上限が決められている。
だから、残業してもしないことにする。「粉飾残業」である。
係長から課長にするぞ。と脅される。
係長の残業代+給料は、課長の給料より高い。
係長でいたいと、昇進を拒否する。
移動手段も情報交換も格段に進歩した。
単純な手作業がロボット(自動機器)に変わってきた。
下請けに出して単価を下げた。安い労働力を求めて海外進出した。
それでも能率と労働単価は上がらない。
コンピューター(システム含む)と自動機器の導入費用を賄わなければならぬから、人件費を削減する。
かつて勤めた外資系企業のこと。
外国人がマネージャーの時は、残業することは恥じることだった。
アフターファイブは、有意義な時間を過ごせた。
現地法人化を進めて、日本人のマネージャーに代えてきた。
残業が増えた。年俸制のため給料に増減は発生しなかった。
しかし、売上は減少した。顧客の信頼を失ったからである。
これまでは、外人のマネージャーは電話一つで困りごとを解決できた。
日本人のマネージャーに変わった時、能力と決裁権がないためペーパーが俄然増えた。
お客さんと話し合われたことは、常に本国の承認をとらなければならない。
ペーパーは、倍増した。ペーパー作成の業務が残業となった。
ペーパーレスとは、コンピューター管理(紙を減らす)することだけではない。
現場に決裁権を降ろして、稟議の仕事を減らすことでもある。
外国人がマネージャーの時は、現場に決裁権があったのである。
言葉の壁ではなく、信用(顧客と会社、現地と本国)の壁が会社内で立ちはだかった。
ペーパーで現状説明のため、証拠(書類)を作成することに力をいれることになった。
ビジネスの速度を失い、売上を減らしたことになる。
「粉飾残業」を経営者は警戒する。働き方改革で時短を迫られているからだけではない。
真の問題を把握できないからである。スキルアップに逆行した行為が残業である。
問題が見えないから対策が遅れ、企業の力が削がれていくことになる。
今や、残業ゼロを鵜呑みにして喜ぶ経営者はいない。
だって、定時を過ぎても会社の電気は煌々と灯り、
個人に与えたコピューターは稼働し続けているのである。
組織として働き方改革を考えなければならない。
現場が強くなるためには、責任と権限(決裁権)を与えなければならない。
忖度で上ばかりに気を遣うようでは、現場(チーム)を強くはできない。
社内の風通し(本当のことがいえる)をよくするにはどうするか、経営者の知恵の絞りどころである。
いずれは、若い人が多い東南アジアの国々に追いつかれ追い越される。
それでも、ものづくり立国としてやっていく選択をするなら、国際化は避けられない。
柔軟な対応とは何なのかこれからも考えよう。
下剋上 仕組み変えても 果たせぬか
2020年1月24日