タイトルは、「名護の守り神」です。
名護市役所には、100体を越える守り神が張り付いている。
訪れる度に、野にある亀甲墓に驚き、曲がり角の石敢當に眼をみはった。
沖縄は、チャンプルーの都市である。
地域の友人たちが、沖縄旅行に出かけた。
島めぐりを満喫して帰ってきた。
お土産をいただいた。
雪塩(宮古産)、手作り黒糖(石垣産)、泡盛(於茂登、石垣)とたんかん(やんばる産)です。
どれも嬉しい土産です。久しぶりに食べたたんかんは、ジューシーで甘く好みである。
今日のテーマは、「グルクン」です。
マーロン・ブランドと京マチ子が主演した「八月十五夜の茶屋」(The Teahouse of the August Moon)が,
1956年に公開された。返還前の沖縄で撮影された。
その舞台となった料亭(おそらく茶屋として)で、初めてグルクンをいただいた。
約30年前、製粉会社のリニューアル工事の仕事をした。
スタートアップに協力した製粉技師を交え、どんちゃん騒ぎとなった。
180℃以上でから揚げしたグルクンを、頭からしっぽ迄かじって食べた。
泡盛がすいすいと入っていった。
沖縄(那覇)の美味しいもので特に好みのものをあげるとするなら、
沖縄そば、あっちこうこう(出来立てで温かい)の島豆腐、イカ汁と
金魚のような色をしたハタのマース煮(塩ゆで)である。
沖縄そばは、小麦粉とかんすいで打たれ、鰹や昆布を用いた和風の出汁でいただく。
ぼそぼそとした麺に、つゆがからんで懐かしい味がする。
島豆腐があまりにも美味しいので、横浜に買って帰った。食べようと開けるとぐちゃぐちゃだった。
一緒に持ち帰ったサーターアンダギーの油臭が、あらゆるものに移り、
子ども達から、サーターアンダギーはもういいからと言われた。
沖縄では、味噌汁が一品料理として出される。それとご飯で定食である。
イカ汁もそんな味噌汁の一種であろう。どんぶりいっぱいのイカを食べきれなかった。
歯茎は真っ黒となり、女性にはちょっとです。だけど旨い。
マース煮は、高級料理である。魚市場の近くのいつも行く店でいただく。
沖縄に300億円の補助金が出る。いつも、政府は満額回答である。
使いきれないから、この店にもなんか投資しろと誘いが来ると言う。
店の軒先に、海ぶどうの養殖桶を何個も設置していた。
あるものは、深層海水を汲むのだと、パイプを埋けてポンプでくみ上げた。
台風の日、うねりにあっという間に設備ごと持っていかれた。
沖縄の面々は懲りないのである。空き店舗はすぐ埋まる。次から次に挑戦者が現れる。
おばあだって、LCを自力で開設し、商売をしてきた。
家で食べてから飲みに出る。沖縄の男たちの社交場である。
カウンターに座り、大いに語り、支払いは今日も1000円だけである。
私達、旅の者はカウンターに座らず椅子席にする。こちらは、一人5000円である。
カウンターで語られる方言についていけない。
一人で行くようになって、カウンターに座るようになった。
店の人は忙しく、なじみの客に接待を任せる。
今なんて言ったのと何度も聞き、耳が慣れた。3000円になった。
沖縄の人たちは、鬱になる人はいないくらい底抜けに明るい。
何年も通った。商売のために通った。
あんたは馬鹿か、鈍いのかと言われた。
断るための無理難題に応えてきた。
通っているうちに、鬱になる人もいることがわかった。
沖縄そばも、店によって味が違うと分かった。
辻の小さな豆腐店が、正直に作る。その豆腐だったと分かった。
赤褌一丁で店に出て、一人で切り盛りするスナックにも行った。
どこかの社長が愛人に経営させてる店にも連れていかれた。
商売になるまで月日がかかった。
国内のメーカーに外資系メーカーが納期で勝った。
グルクンをいただいてから30年も経った。また、食べたいと思う。
そーめんを チャンプルーですぐ 手を抜くな
2020年1月29日
めんそーれ。文末ですが、意味は「いらっしゃい」です。(筆者)