故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

プレゼント

2020-01-21 06:00:55 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「お座りになって」です。
なんの変哲もない座りにくそうな木製椅子です。
赤いルージュの唇を足しました。
いや、これはぜひお近づきになりたい。
妻が、「バーカ」と言っていました。


昨年から年金生活者になった。
カフェを経営している。昨年はわずかに赤字でした。
しかも、私は無給で、妻にわずかな報酬を出すだけであった。
これではいけない。
地域の方に相談し、値上げをすることにした。
ほとんどの商品を50円値上げした。持ち帰りの際の容器代も50円(原価分)いただくことにした。
伴って、お任せ料理も500円/人値上げした。
これでやっていけるのかと心配してくださった来客者も応援してくれる。

今日のタイトルは、「プレゼント」です。
りんごのB級品を、地域の方のご厚意で破格の値段で譲っていただいている。
りんごたっぷりのアップルパイは、売っている。
りんごジャムはリピーターにプレゼントしている。
保存料を入れてないから、冷蔵保管で早めに食べてくださいと伝えている。
ジャムが欲しいから、値段をつけてくれと言われる。
値段をつけると、美味しいを阻害する保存料を入れなければならなくなる。
辛いところである。
悩んだ結果、妻はりんごジャムを練りこんだパンを新製品として売り出した。
ヨーグルトも入れている。煮りんご(数片)も包み込んだ。
人気は上々である。

私たちは、共に年金生活者です。
カフェ経営は、リスクを伴います。
リスクヘッジをしなければなりません。
消費税も上がったことなので思い切って値上げすることにしました。
新橋、中野の値段で飲み食いしてほしい。これが夢でした。
もう一つ大事なリスクヘッジは、想いです。
来店客に喜んで欲しい。私達も他では得られない満足を得ています。
都会生活ではできないことです。
大好きな野菜づくりをし、採れた安全・安心の食材でお任せ料理を作っています。

さらに、考えました。
私達は、年間お中元とお歳暮で10万円(送料含む)近くの経費をかけています。
会社勤めの頃に較べたら小さくなっています。続けたいと考えています。
同額の贈り物をいただいています。
各地の名産(酒、菓子、珍味)をカフェのリピーターと分け合っています。
私達だけでは消費できない量です。

プレゼントは、カフェでできるもので代用できないか。
野菜と併せて、「ふるさと便」をプレゼントする。
菓子作りが得意な人には果実や野菜のB級品も候補の一つとする。
とりあえずは、私たちの経費節減です。
現段階は友人たちに送るプレゼントです。
将来は、販売できないだろうか。つまり、モニタリングです。
ここでしか採れない特別美味しいトマト、かぼちゃや果実も紹介できる。
私達が作る「美味しい」の詰め合わせを届ける。地道な活動です。

ここに来て4年です。
1、2年目の耕作面積は、半反でした。作った品種は10数種。
まともに採れたものは、芋類(じゃが芋、里芋、さつま芋)だけでした。
3、4年目は、1反です。作った品種は30種。
地域の方のアドバイスもいただき、段々出来栄えもよくなり収量も増えました。
5年目から1.5反になります。家庭菜園のレベルを脱します。
品種も50を超えることになるでしょう。

作るだけではだめです。捌かなければなりません。
旬の野菜をご厚意でいただけます。プロが丹精込めて作った野菜です。
新鮮で安全で美味しいものばかりです。
お返しは、決まってカフェで作ったパンや菓子やお好み焼きです。
いただいたものは、ひと手間(筍は煮て、果実は加工)加えて、都会の友人たちに送っています。
それだけでは足りないことになるでしょう。
工夫がリスクヘッジです。必要に迫られた工夫です。
箱も包み紙(新聞紙)も無料です。スーパーであり、地域の方からいただきます。

妻がパン教室を開いています。
受講料はありません。原材料費に少し上乗せさせていただいています。
一月に一回、グループ4人が来られます。2年続いています。
編み物グループも週一回来られます。一人の女性がブラスバンド(トランペット)でした。
もう一人の方が、新たにトランペットを購入されました。
なんだか化学反応が起きそうです。
ひょっとしたら、妻のキーボードと合わせてバンドができるかもしれません。
私は、会場づくりと荷物持ちです。
80歳オーバーのお楽しみ会がやはり月一ペースで、カフェを使ってくれます。
最後には、カラオケで鳴らした喉を披露してくれます。妻は音頭取りです。
普段と違う発声は、身体によいらしい。カフェに来られる前に喉を鍛えておられるのです。
おばあちゃんと一緒に来た孫が、プロが使う30色のマーカーで絵を描いていきます。
なんだか面白いことが起きつつあります。
しかし、広報やSNSなどでオープンにはしません。
湧きあがる楽しみをじっくり醸成しています。

プレゼント 選び選ばれ 工夫積む

2020年1月21日
コメント
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