「あなたに会いたい」というタイトルの絵です。
もう会えなくなった人が多くいます。
会えなくても、心の中で会うようにしています。
どうにもならないことを憂いて、朝を迎える。
気を取り直して、これからのことを考える。
ぬくぬくの延長戦の寝床から、まずは抜け出す。
パジャマじゃ過ごせないと、完全武装する。
コーヒーをすすり、やっと自分の時間に向き合える頃、妻が起きだし話しかけてくる。
腹が立つどころか、良く起きられたねと感心する。
今日のテーマは、幸せをつかむキーワード「笑わせる(Part2)」です。
作為的な笑いは存在しないと、思い続けています。
必然が醸し出す笑いこそ、身体の芯から温かくしてくれる。
ため息を一つ付くごとに、幸せが一つずつ逃げていく。
わが子の前で、お父さんの買い物競争が繰り広げられる。
ああ、転んじゃった。気持ちに足がついていかない。
人々は笑い、わが子も心配顔で笑っている。
向田邦子の作品で、
帰りの遅い娘を心配して、改札口で待つ父親が、いつしか履いていた下駄の上で居眠りする話を思い出す。
その父を「ちょこなんと座る」と表現していたように思う。
待つ、眠くなる、ベンチに座らず改札口を背にして下駄の上で寝てしまう父を見て、娘はどう思うのか。
娘が気づかなかったら、父は最終電車までそうしていたのだろうか。
こんな父を向田は、ペーソスいっぱいに「笑わせる人」として愛情たっぷりに表現している。
娘にとって女にとって、父も男も謎だらけです。
不器用なほど、愛情表現がへたくそです。
それって、つまり私が好きなことなのと確認したくなるほどです。
確認しないで、認識の襞に留めておく。
そんな風に、女は勲章のごとくあれこれとエピソードを貯め置くものです。
父の葬式の晩、母親の口からついて出る言葉こそ真実です。
そんなあんたが好きやった。
2018年12月20日
さて、2015年9月26日投稿記事「笑わせる」は、どう表現しているでしょう。
笑いの種はつきまじです。
普段から溜め込んでおくのです。
TPOに合わせて、出してみましょう。
それには、自分がおかしがらないといけません。
ユーモアは、困らないと出てこないのです。
ちょっとだけ、掘り下げるのです。
それが、人間力となるのです。
そこの若いお姉さん。
貴女の彼氏は笑わせてくれますか。
貴女のことを大事にしてくれますか。
腹よじり 笑う三段 服緩む
(抜粋)
「ユーモアは、困らないと出てこないのです。」
と書いています。
その通りです。
困るほど、相手のことを思うから出てくるのです。
ちぐはぐでも許してくれるのです。
頑張ろう。
(筆者)