広島は、少し車で走ると海に出たり、山に入ります。
広島、呉、竹原、西条そして江田島まとめて広島です。
とりわけ、島は原風景です。私の心の風景です。
どの島に行っても懐かしいと感じます。
多少の違いがあるけど、生活は同じだなと感じます。
生活道路は海沿いです。暗くなれば、怖い海です。
晴れて風がなければ優しい海です。
瀬戸内に沈む夕日はどこまでも美しい。
私は、この風景を捨てるように東京に出ました。
決して振り返ることをしなかった。
私の古里への思いは、暗くて湿っていました。
そこから、気持ちの上で出られなかったのです。
蓋をしようとしていました。
間違っていました。
故郷は、私の気持ちに関係なく懐が深くて優しかったのです。
(つづく)
私も疲れていました。
今になってそのように感じます。
半袖シャツを長袖に着替えました。
遠ざかる島の灯りを見て思いました。
昔から、友人や家族が住んでいる故郷でしたが、長い間、足が向きませんでした。
今は、広島を近くに感じます。
広島のことをもっと知りたいと思っています。
昨日、訪ねた蒲刈、大崎島の風景を、今夕見た沖美の夕暮れの風景を美しいと感じました。
今までは、故郷なのか、旅で立ち寄った場所なのか時々迷うことがありました。
今は、間違いなく故郷です。もう遠い古里ではありません。
あなたに会ってから広島に対する感じ方が変わってきました。
時代と共に、開発された変化に対して感じるものではありません。
心の風景が変わりました。
今までも見えていたけど、積極的に見ようと、それは何か知ろうとしていませんでした。
あなたが、私の疑問に答えてくれます。
私は改めて感動します。
ありがとう。
私は、故郷の素晴らしさを見失ったまま、横浜で暮らしたかもしれなかった。
宇品発己斐行きは、今の時間なくて、宇品二丁目で乗り換えました。
2013年9月24日 (手記より)
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人の見方は、その時の心情で大きく変わるものです。
関心を持つようになると、感心するものです。
どのように興味を持つかは、人それぞれです。
朽ちかけた看板に郷愁を感じる方もおられるでしょう。
不便に共感を持たれる方もいるでしょう。
私の原風景の広島は、自分の中で大きく変化しました。
大それたことを考えることはありません。
ただ、興味を持つことです。
それだけで、風景は変わるものです。
2014年12月31日