先日、西野七瀬さんの卒業発表に寄せて、記事を書かせてもらったが、その後、若月佑美さん、能條愛未さんが卒業を発表されて、まさに1期生の卒業ラッシュになった。
前回の乃木坂工事中で発表された22枚目シングル「帰り道は遠回りしたくなる」の選抜メンバー、未だ形の見えない4期生と気になる事柄を自分なりに考えたくなって、また乃木坂ネタになってしまった。
卒業するメンバーが口にする言葉に「グループでやれることはやりきった」というのがある。
正直、乃木坂メンバーの中で「やりきった」と外から見てうなづけるのは、生駒里奈さんくらいのもの。
前に書いた通り、彼女はセンターを努め、キャプテン代理を努め、同期から2期生、3期生までその人間関係にも潤滑油として役割を果たしたように見える。
それに比べれば、西野さんをもってしても、まだできることはあるのではないか、と欲張ってしまう。
はっきり言えば、メンバーの個性・能力を生かしきれない運営の力の無さが生んだ卒業なのではないか。
特に不遇の続く2期生に対して、卒業していく1期生の穴埋め、3期生のバックアップを求めるなら、もっと力を発揮させる機会を与えるべきだ。
この1点においてみれば、22枚目の選抜は、2期生は堀と新内のみ。
いまや3期生のほうが選抜経験者が多くなる計算になった。
力?ビジュアル?勢い?何を基準に選抜しているのか、運営はしっかり納得させるか、それができなければもっとアンダーライブ以外の仕事の機会を与えられるように尽力する必要があるだろう。
今、2期生で選抜をのぞいて個人仕事が発展してきているのは、舞台で主要キャストが続く伊藤純奈くらい。
彼女ですら、まだ、選抜経験がない。
歌唱力なら2期生随一なのに。
アンダーアルバム1枚で帳尻合わせのつもりなら大きな間違いだ。
昔のモーニング娘のように、派生ユニット曲のシングルカットで責任ある仕事を任せるなど、思いきったプランニングをやってもいい。
2期生の活動を充実させることが、乃木坂の柱を太くする早道だと思う。
3期生については3人のプリンシパルなどの育成、舞台、早期の選抜抜擢と順調には来ていて、4期生が入る前に売り込みたくなるのは分かる。
46グループとしては、乃木坂3期生とひらがなけやきの1・2期生はしっかり育ってきている印象で、メディア面でのメンバーの層の厚さ(ライブパフォーマンスはまだわからないけれど)は48グループを凌いでいる感がある。
しかし、未だ乃木坂4期生、欅坂2期生、ひらがなけやき3期生の情報が出てこない。
合格者がどのグループの一員となるのか、それは合格者の希望通りなのか、運営側の振り分けになるのか、も分からない状態。
これに乃木坂1期生の相次ぐ卒業が重なってきたのが、また妙な勘ぐりを生みそうである。
繰り返すが、乃木坂2期生をもっと売り込む努力を運営は見せるべきだ。
アンダーライブを支えてきたパフォーマンスにメディア露出による場慣れが加われば、もっと咲けるメンバーがいるのだ。
伊藤かりん、渡辺みり愛、伊藤純奈、佐々木琴子、山崎怜奈、鈴木絢音、寺田蘭世、北野日奈子、堀 未央奈、新内眞衣、特に選抜経験の無い、かりん、みり愛、純奈、琴子、山崎をフロントに立たせてほしい。