2月6日、日韓グローバルガールズグループ、IZ*ONEの日本デビュー曲「好きと言わせたい」が発売され、1月下旬からテレビ披露が続々オンエアされている。
秋元康プロデュースでAKB同様シングル形態で発売となっている。
既にMVも公開され、それこそ各国のKPOP愛好家のリアクション動画がアップされている。
この反応スピードは、すごい。
当然。彼女たちが誕生したオーディション番組「PRODUCE48」からのファンがそれこそグローバルに存在するからこそ。
メンバー内でもファンが多い宮脇咲良のビジュアル面での人気は韓国・中国ではトップクラスと聞くし、リアクション動画でも宮脇咲良が映るたびに反応するファンもいたほどだ。
曲については当初、まさにAKBっぽく、各メンバーの折角のボーカルが埋もれてしまっているという歌割やミックスに対する不満の声が多かったが、私自身聞きこんで見ると、このパートはこの二人が歌っていたのかと見つける楽しみがあったり、組み合わさってこう聞こえるというユニゾンの面白さがあることと、ラップの入らないKPOPとは違う曲想に古臭くも、「ラヴィアンローズ」とは違う魅力を出すという意味では成功しているのかな、と感じる。
次々公開されていくV-LIVEやファン動画を見ていると、咲良・チェヨン、イェナ・ユリ以外にもメンバー内の触れ合い・交流が出来ているのがわかり、関係性を楽しめるのは日本のアイドルのかたちと同じようになってきた。
前にも書いているが、各メンバーの個性はプデュ48の中で感じられたものがあるが、IZ*ONEとしてデビューできたことにより、もっと素が出て生きているのが、サンム妖精・キム・チェオンとキム・ミンジュの二人。
キレイどころで、今まで一面しか見えてこなかった所が、やはり年相応の悪ふざけがあったり、ほかのメンバーへのファン心理が見えたりとこれも面白く見させてもらっている。
日本人メンバーで、本田仁美はかなりストイックな面が強調され、チーム8時代の毒舌キャラがいまは隠れているが、キム・チェオンとのデート動画や好きと言わせたいMVの中でのリップシンク組み合わせで、チェオンとの交流が見え始めているし、矢吹奈子は冷静且つ無難に済ませるコメント力で結構ドライなのかと思っていたが、日本ショーコン終わりのVLIVEでチェヨンの「I AM」落選からショーコンでパフォーマンスできたことの下りでは、もらい泣きしているなどのウェットな部分が見えたりと、単純ではない個性が見えてきていることがうれしかったりする。
蛇足で、タラレバ話になってしまうのだが、13位のハン・チョウォン、14位のイ・カウンが12人目になっていたらどうなっていただろう、と考えてみた。
チョウォンの場合、やはり自分の実力を自負している部分はあると思うので、メインパートやラップパートを欲しがることで、チームワークに影響を与えることもあるかと想像したが、ブンバイヤチームで見せたリーダーシップとメンバーケア、そしてメンバーたちからの信頼された様子を見ていると、エピソード1のときの唯我独尊的な印象からは大きく成長していて、最終話12人から漏れた後のインタビューも素晴らしかったし、実力があるからこそ、チームワークを大切にするよう意識が動くことだろう。
イ・カウンの場合は彼女自身が実力・人間性ともオーディションメンバー内で随一だったことから、チームへの影響はプラスしか考えられない。
唯一あるとすれば、現在リーダーである、ウンビ姐さんが委縮する場面が出てきてしまうかなという懸念。
ウンビ姐さん自身もカウン姉さんを高く評価していたはずで、ウンビ姐さんのリーダーシップに影響が出たかもしれいない。
実はチェヨンが12位に入った際にも、ウンビ姐さんとの関係性を心配した部分もあった。
やはりエピソード1の事務所単位評価の際に、ウンビ姐さんもチェヨンの実力を目の当たりにして、その瞳には畏敬の念がありありと出ていたから。
しかし、チェヨンが年下であること、奥ゆかしい性格とどちらかといえばダンスに傾倒する嗜好から、ウンビ姐さんのバランス力とうまくかみ合った感があり、今ではチェヨンでよかったと思える。
このように関係性だけでも、乃木坂以上に楽しめるIZ*ONEにはまってしまうのも致し方なし、と勝手に納得して、2年半でワールドツアー、ドームコンサートに辿り着けるのか、注目していいきたい。