Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

ザ・ノンフィクション AKB48と日本人 / フジテレビ

2015-06-21 20:01:31 | Weblog

 

日本テレビ系で放映されている「AKB48 旅少女」は、メンバーの本音、不安、夢といったものを伝えてくれた。そして今回フジテレビの「ザ・ノンフィクション」では9期生の島田晴香さん、中村麻里子さんがフィーチャーされ、圏外にいる多くのメンバーの代弁者としての言葉、涙になんとも言えない心持になった。田原総一郎さんの決定的勝者も決定的敗者もいない、チャンスはいくらでもある、という言葉は励ましの意だと思うが、中村麻里子さんの「22才になるのにアイドルって言っていていいのかな」という現実が突き刺さる。

 

番組の中で興味深かったのは、自分と同じような年齢のファンたちが、どのように総選挙に関わり、どのような気持ちで推しメンを支えているかまで取材されていたことだった。総選挙の一票、一票はこんなファンに支えられて投じられている。応援されているAKBのメンバーたちも、ファンがどれだけ身を削っているかはしっかり分かっている。だからこそ、総選挙で圏外だったときにお詫び発言が動画やブログで発信されるのだろう。

 

島田さん、中村さんともAKBの関連番組では出演すればトークの面白さで、その味を出している。今回の取材中の「僕らが考える夜」で中村麻里子さんの発言が採用されなかったのは多分稀なケースのはずで、先般の第2回ドラフト会議ではアシスタントMCをこなせる力があるのだ。両親の離婚、中学時代のいじめ、二人にはそれぞれにネガティヴな過去を持ち、特に島田さんはAKBのメンバーだけが友達なのだと言っていた。「AKB48旅少女」でも島田さん、中村さんもいる9期生の仲の良さ、絆の深さが前後篇に分けて放映されていたが、島田さんにとってそれだけメンバーは大事な友達なのだ。だからこそスキャンダル報道された大場美奈さんの自宅まで押し掛けて、辞めるのを思いとどまらせたりする強力なモチベーションをもっている。その理由が今回分かったような気がする。

 

こうした今まで見えなかった、知らなかった部分を見ることができたのは良かったと思うのだが、島田さん、中村さんのプライベートをさらすことによって、圏外にいるAKBのアイドルの現実はこうなんですよ、と単純な印象を与えたにすぎないような、何か雑な扱いにされているような感じをもった。二人のプライベート云々より、もっとインタビューを長くして、本人たちの言葉で何を考えているのか、何を目指しているのかをさらってほしかった。シーンの所々で、ぶつぎりの質問を投げかけてリアクション待ちみたいなインタービューは予定調和を踏まえているかのようで、もっとやり方があるだろうと思う。泣かせればいいというものではないだろう。

 

選抜で4位となった総監督・高橋みなみさんのスピーチは、島田さん、中村さんの二人の境遇をそのまま言葉に乗せて、圏外メンバーの頑張りをわかってほしいというメッセージだった。総選挙は世間に自分を知ってもらう大きなチャンスではあるが、総選挙で下位でも、たとえ圏外でも、未来を切り開くチャンスはあるのだと信じたい。

 

 

乃木坂46にもなかなか選抜に選ばれず、アンダーで頑張っているメンバーがいる。最近はアンダーメンバーであってもファッション誌のモデルに採用されたり、ラジオのMCに抜擢されたりといった希望が形になりはじめているものの、これまでの頑張りからすればもっと報われていいメンバーがいる。どうか、現実に負けずに夢を実現してほしい、そう願わずにはいられない。

 

 


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