矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

シンガポールに着きました。

2012-01-10 10:14:52 | シンガポール便り
はじめてRed eye flightでシンガポールに無事到着しました。シンガポールは、昨年も同様に学会参加しましたので、4回目ぐらいになります。

毎回大きな立派なビルに圧倒される気持ちになります。

道中、羽田のモノレールで流されていた中国語が部分的に聞き取れたのがとてもうれしかったです!まだまだですが、関連する単語をNHKラジオ講座が教えてくれていたのでとても助かりますね。

ホテルもearly check-inで予約していたのでとても親切にしていただきました。

学会が行き届いたサービスを提供してくれるので助かります。朝食付き、インターネットコネクションつき、お水つきなど医学教育学会の学会では欧州のAMEEも地下鉄や交通機関のパスを学会期間中無料で提供してくれたりしていました。土地に不案内な参加者にとってはありがたいものでした。

今日、石倉先生のblogに、日本の政治家は「世界の空気を読んでいない」のではないかとのコメントがあり、とても興味深く思いました。現地に行かないと、どのようなことになっているのかは体感することがとても難しいと思います。

アジアで開催される今回の学会も、アジアの医学教育がこの数年で飛躍的に進化していることを肌で感じることができます。日本もアジア諸国に遜色のない先進的な教育プログラムを導入していきたいものです。実際、どこの国も懸命に新しい知見を導入しようと奮闘struggleしているのが現状で、国際的な連携を強めながら地球規模での医学教育のあり方が
より焦点になっていると感じています。

日本が世界に提供できることはどんどん英語で発信してリーダーシップを発揮したいと常に思います。




今日の日記

2012-01-08 21:16:34 | 日記
最近、プライベートで読む本をはじめてiPAD版を買ってみました。瞬時に読んでみたい本だったので購入してみたのです。「片付け」のカリスマと呼ばれるチャーミングな女性の
近藤麻理江さん(こんまりさん)と呼ばれる方の本です。

すごいですね。半生を「片付け」に捧げているとご本人が言うだけあって半端でない片付けへの思い入れと情熱、スキル、経験。。ぜったいに「リバウンドしない」とあったのでどんなことかなと思っていました。

「片付けは祭りです」との一言は強烈で1回で終わらせるのがよいそうです。
好きなものだけに囲まれてすっきりとした空間をつくるのですね。

不思議なことですが、物理的な整理整頓が、精神面の整理整頓にもなり、人生が大きく変わるかたも多いそうです。確かに私もこの週末、リビングの一部を片付けたのですがものがなくなりふるいポスターがなくなると「すっきり」してとっても快適に感じました。

今日の午後、あのスタンフォード大学のDr. Tina SeelingのNHK白熱教室がシリーズで始まっていました!TVでですが、彼女のセッションが見れるので興奮しました。学生の多様さ(Dr. Seelingがまるで国連ね!とコメント)にもとても興奮して、ああいう環境が自分が大好きであることを改めて感じました。

Brain stormingのやり方、うまくいくルールなどに関するセッションでした。

問題解決、創造性creativityのエッセンスが、その問題への態度attitudesと言っていたのが
強烈なインパクトとして私に刻まれました。

”Creativityとは何か”をコースで教える、ということがいかに大変なCreativityを要しているか、すごいなあと感心しました。

即座にメモして忘れないように繰り返し思い返したいと思っています。

自分の成長には他人(できればよい多くの)との交流が不可欠、別の視点が不可欠であることを身にしみて思います。どんどん交流のネットワークを広げたいと思います。

そのなかで、お互いの意見、考えを"尊重”し一旦は受け入れ、自分の考えをその上に積み上げるという姿勢も大切だと学びました。



世界観、大局観をもつ

2012-01-08 13:10:12 | グローバリゼーション関連
来週末、石倉洋子先生のグローバルアジェンダセミナーが始まるそうです。

ぜひ行ってみたかったのですが他の優先事項が多いので断念しました。

ひとつひとつ確実に、淡々とこなすことが今年の大きな目標です。

意識していないことは”自然に実現することはあまりない”と思いますが、”意識していること”はたとえわずかでも、ベクトルの角度が1度でも違っていれば確実に進歩できると信じています。

私の中国語も進歩が見られました。1つのレッスンを3回は聞くようにしていますが、とうとう夢に中国語が。。。中国語が口をついて出てくるようになりました。慣れないフレーズを
めげずに繰り返し練習していると口の筋肉も慣れてくるのでしょうね。

まだピンインという発音記号をもとに、音を聞くことと口に出すことを優先しているので、
”漢字”の読み書きはできません。少しずつ目で対応する文字を確認しています。

予想以上に中国語が”大陸”言語で文法や発音もアングロサクソンの英語とも共通する部分がある(と私は思う)こと、文字が日本人に馴染み深い漢字なので、興味深く楽しく学んでいます。

言語を通して、異文化を学ぶことで世界観や大局観を磨きたいと思います。

シンガポール行きのonline check-inも済ませました。現地で有意義な滞在ができればと思います。

休日いろいろ。。。

2012-01-07 18:12:48 | プライベート
今日は、午後から新年会が都内であったのですが参加しないことにしました。

やるべきことが多く、時間がロスすると思いやめてしまいました。今週は疲れていたこともあります。

しかし結局、午前中、部屋のそうじや洗濯などの家事をしながら、中国語のレッスンをしたり、Emailをチェックしたりして過ぎていきました。その後、今年のビジョンを自分でビジュアル化するため”Vision Map"というのを2-3時間かけてつくりました。

なかなかのものです。。自分の理想と好きなものがいっぱい詰まったマップを見るとうれしくなりますね。

シンガポールの学会へ9日の”Red eye"という夜間フライトで向かいます。現地のJohns Hopkinsのクラスメートたちとも連絡が取れ、忙しいなか食事などができることになりました。National University of Singaporeの救急医師で医学教育のHarvard-Macyの同窓の方とも連絡が取れ会えることになって楽しみにしています。

情報がインターネットでreal timeに収集できるので学会は本当にface-to-faceのネットワークを維持することが私にとっては大きな目的のひとつです。またLiveで偉大な方がたのレクチャなどを聞くこともinspireされてとても有意義ですね。

IDATEN 日本感染症教育研究会のmailing listでツベルクリン反応PPDの件でいろいろ議論になりました。日本のevidence構築ということが結論ですね。

Scientifically soundなエビデンスをしっかり発信していくことが国際保健、医療の領域でのリーダーシップにつながります。

BBC World News より: Hepatitis Cのワクチンが有望

2012-01-05 09:51:53 | 感染症関連
今朝、BBCのWorld Newsを見ていましたら、英国Oxford大学のグループが、Hepatitis Cのワクチンを開発しており有望だとの報道がされていました。Paperになっているのかわかりませんが、すごいことですね。

現地時間の2012年1月4日付
http://www.bbc.co.uk/news/health-16415225

Hepatitis Cは培養がきわめて難しいウイルスと知られ、診断方法自体もこれまで苦難の道でした。

先進国で、HIVの治療薬の開発が一段落してHIV・AIDS患者の治療に関する研究も、長寿になった患者の慢性疾患や長期的な代謝疾患に関するものへと大きくシフトしてきています。その次にターゲットになってきたのが同時感染することでアウトカムに大きな影響を及ぼすHepatitis BとHepatitis Cです。

Hepatitis Cは、2剤併用のPEG interferonとrivabarinで劇的に予後が改善されていましたが、難関であったgenotype 1の治療も、protease inhibitorを加えた3剤併用ですばらしい成績になってきました。本当に短期間の科学の進歩に目をみはります。

今回、もしHepatitis Cのワクチンが開発されれば人類にとっては非常に大きな朗報です。

関連して、京都大学の山中先生らのグループと東大のグループがFDA approvalを先に取得する目的で米国で臨床試験を開始するそうです。日本の技術を国外で先に承認せざるを得ないのは国内の患者さんにとっては残念なことに感じます。

人材育成とインフラ整備の必要性を切に感じます。

戦略的に人材育成をしなければ間に合わない状況です。

臨床研究推進室にいらした先生も米国シカゴ大学に移籍してフランスで臨床試験と報道されていました。

国家の根幹の問題だと思います。

私自身も「自分ができること」ということで、こうしたことに対応できるように必要な知識とスキルを広げて深め、将来に向けていま懸命に準備しています。

続けることの大切さ

2012-01-03 11:21:55 | グローバリゼーション関連
昨日は移動日として始発で自宅に戻りました。今年は体調管理をいままで以上に十分にしたいと思っています。重要な仕事がたくさんあり、確実にこなすためにも必須条件と認識しています。

私が尊敬する方々の年頭blogなどを拝見すると、すばらしいのひとことでした。
「続ける」ことの大切さを学びました。

主張に常に一貫性があること、主張することをみずから実践かつ継続していること。

”Do as I do." なのです。”Do as I say."でない。

TVを見ることは普段は減っていましたが、お正月に偶然みつけた番組が、一度は受けてみたいと思いiTune-Uで1年ぐらいまえに見たStanford UniversityのDr. Tina Seelingの公開番組でした。

ご覧になった方も多いと思いますが、NHK教育番組の白熱教室シリーズの一貫で大阪大学での
参加型講義。

起業家向けのセッションを日本で再現した内容でしたが、すばらしい!のひとことでした。
教育学を学んでいるので、「教育セッションの質」という観点から、学術的に

Quality as transformation (変容としての価値)というもっとも価値の高いものではないかと思いました。

受講生の方のコメントや表情を見ているとまさに、その後の人生が大きく変わるくらいのインパクトを受けた様子が見て取れました。TVというメディアを通してでさえも、あのような
Transformationを起こせるようなセッションの運び方、構成の仕方の点で非常に参考になりました。

漫然とTVでセッションを見ていると「偶然に」起こったセッションの流れのようにもみれますが、Dr. Seelingのひとつひとつのコメントが長年の経験と教育効果の点で精緻に計算された内容であり、プログラムになっていることがわかりました。


一方通行の講義形式ではこうした「体感する」納得感(身にしみる感覚)は得られません。

日本の大学機関で国外の”ブランド大学の「輸入もの」”でなく、「自前で」このような質の高いセッションで学費以上の価値を備えたセッションを実現したいものです。

セッションの公用語が英語になるだけで、対象者が全世界の人達にも広がります。
こうした点を私自身も今年、少しずつ実践します。

話がそれますが、
同じ時間帯にNHKが、世界最高峰のエベレスト山頂から360度の絶景の映像を流していました。最初から番組は見ていましたが、中学生ぐらいのときにエベレスト人類初登頂したヒラリーさんの物語を読んだことがあったので、親しみを覚えました。

やはり目指すは、どの領域でも、

世界最高峰!





2012年の元旦の計

2012-01-01 01:52:54 | プライベート
あけましておめでとうございます。

先ほどまで紅白歌合戦を家族と見ていました。年が明けたときに家族と団欒がすごせたことをとても幸せに感じます。ありがたいことですね。

昨年は、いろいろ大変な出来事が降りかかり心がくじけそうになった方も多い年だったのではないかと思います。
「あたりまえ」「ふつう」のこととして意識することもなかったことがいかに「奇跡」であるかを身をもって感じた年が終りました。 

新年は、新たな気持ちでいろいろなことにチャレンジしたいです。

「圧倒的な情熱をかけられるもの」に無心に集中したいと思っています。

自分らしく、自分が本当にやりたいことに時間を費やしたいです。

自分が大切にしていることに情熱を注げることが一番の幸せだと思います。