矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

London SchoolのCandidate

2012-12-01 18:24:53 | London School of Hyg
今日は、午前中に身体所見のとってもおもしろいレクチャーを受けました。有名な大船中央病院の
須藤先生のご講演でした。拝聴できて本当に勉強になりました。

さっそくおすすめのSapiraという方の臨床所見のテキスト(原著)をAmazonにて買いました。
ついでに、最新の米国医学生向けのMicrobiologyの本(rediculously simpleのシリーズ)を買って最新の内容を見てみようと思っています。

私は基本的には臨床医なので、レジデントのころからずっと思っている”診断にシャープな医師”、”鑑別診断が的確な医師”、”身体所見を確実に認識できる医師”にとても憧れます。

国内外の素晴らしい臨床医の方を目標にしていますが、特に私は感染症領域では母校である
テキサス大学の感染症臨床の大家で名医であるDr. Ericssonという先生のスタイルを目標にしています。ずば抜けた知識と経験で、いつもTeaching roundでは”うなるほど”の学びがありました。
当時の彼の実力にはまだまだ程遠いですので、日々トレーニング、勉強ですね。。

"Every patient is your best teacher."というティアニー先生のお言葉を常に胸に、細かい知識を確認したり、最新情報を更新したり、ですね。。

さて、その後、今日は不思議なご縁で、London Schoolの同窓会メーリングリストからご紹介された若手の方とお会いしました。わざわざ遠方からお越しいただき、お昼のゆっくりとした時間にいろいろなお話ができたことをとても幸せに(私のほうが)思いました。


最近、数名以上の若手の方に、”既存の枠から出ること”を強調する機会が多くなっています。

今後もますます世界は混沌としているし、どうなるか誰にもわからないのだから、”自分の感性を羅針盤にする”ことが一番ハッピーな人生を送れるのではないかと思っています。

自分自身、まったく”未知+無知”の状況で渡米して、”考えながら走る人生”に慣れているせいか、”考えすぎることで行動が止まる”ことはあまりしません。

”まずやってみる”それから”考える”スタイルです。

今日の若手の方は国際保健に興味があるので、London Schoolをひとつのキャリアオプションとお考えで、国際保健にとっては世界最高の大学のひとつなので、ぜひ行ってみてください!と推奨しておきました!!

夢を語る目が輝いているのを見ると、こちらも随分とエネルギーをいただきました!



東京で毎年London Schoolの同窓会で、同窓生の集まりがありますが、ユニークな方が多く、意欲的でエネルギーをいただいています。

年齢やバックグランドによらず、”同じ釜の飯”を食べた仲間として、ずっとつながっていることはとてもありがたいです。。


ガイドライン大詰め、世界一クラブの同窓会・忘年会

2012-12-01 01:27:27 | 日記
今日も東京で会議出張していました。

ガイドライン会議で、2009年来、丸4年委員会全体で一丸となって取り組んできた総まとめに近い段階です。あと一息なので、最優先事項として取り組みたいと思っています。

また週末は自分のリサーチのプロポーザルをまとめてonline submissionしないといけないのでかなりタイトです。

日本時間の木曜日の深夜にようやく送信できたroughなスケッチに対して、Mentorから迅速に詳細なコメントが戻ってきていました。週末はそれをもとにもっと多くのcitationできる文献を探して勉強したいと思っています。

会議が18時まで、次の予定が19時から臨床留学プログラムN Programの同窓会、忘年会でした。NYから来日して来年7月に渡米する候補者のための面接をされた先生を囲む会でした。



思い返せば、すでに17年前になりますが95年に、関西空港から渡米した日のことは忘れることはできません。NYでの思い出話や名物の先生などの話、当時の私の同期でいまや中心的なスタッフになっている人の話などで話に花が咲きました。


また都内近辺でご活躍の先生らもご参加で、再会できましたことは大きな励みになりました。会場でN Programの総監督である西元慶治先生から今年の”世界一クラブ”の同窓名簿をいただきました。
これは毎年、N Programで渡米する臨床医のネットワークの維持のために大活躍しています。毎年移動する人が多い状況でupdateされた情報は、なにか相談したいときには非常にパワフルです。
今年の名簿にかかれた近況報告を読みながら思ったのは、在米中の方も帰国した方も、多くの方が”いまの環境に感謝している”と述べている方が非常に多いことでした。
みんなハッピーで、本当によかったね、、と思った次第です。

自分も帰国してもかなり好きなことをやらせていただける環境におり、現状に感謝しつつ、さらに前進するためのアクションを起こしたいと思っています。