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Opened Zipper

冬の大工事(27)ケーブル交換・調整(前編)

2010-07-25 00:00:01 | 折りたたみ自転車(MFWS-206F)
(2010年4月中旬)
春になっても終わっていない「冬の大工事」ですが、ようやく終盤に差し掛かってきました。
時間を確保した週末、一気に残作業を済ませてしまうつもりで、作業に着手します。

パーツの組み付けが一通り終わったので、後回しにしていたケーブル類を取り付けます。
その前に、仮止め状態だったハンドルバー上のシフター、ブレーキレバー、グリップ、バーエンドバーの位置を調整して固定します。
ブレーキレバーは自損事故でネジ山をナメてしまったBL-M511に代わって、BL-M590に交換しています。

フロントディレイラーは除去済みなので、ブレーキ×2本とシフター×1本分のケーブルを引き回します。
この大工事の機会に新しいものに交換するため、JAGWIREのテフロン加工のインナーワイヤーと、ホワイトのアウターケーブルを購入済みでした。
しかしシフト用のインナーワイヤーについては、少し前に交換したばかりのシフター付属品でまだ新しいのと、もうすぐ9速化でリアディレイラーを交換するので、その時まで取っておこうと考え保留。
インナーワイヤーはブレーキ分のみ交換します。

まずはリアVブレーキ用から。
旧アウターケーブル分の長さ+余裕を持たせてアウターケーブルを切断し、切断面をヤスリで調整後、ケーブル内にオイルを噴きます。
インナーワイヤー表面にもグリスを塗ってからアウターケーブル内を通します。
左ブレーキレバーにインナーワイヤーの太鼓をハメてからヘッドチューブ横を回ってフレーム下のケーブルガイドを通し、リアVブレーキまでアウターケーブルを引きます。
ここでVブレーキ付属のバナナ(インナーリードパイプ)を使わずに、先日購入しておいた新兵器ダイアコンペのFlexie-Vリードパイプを使います。
良さそうだったので購入しましたが、使って見ると元々のバナナと同程度のカーブになってる気がする…意味無かったんでは?
いやしかしブラックで引き締まった感じだし、フレキシブルに曲がるし、このリードパイプ側で長さ調整ができるので、今後微調整するときも便利なハズ。
コレで良いんだと信じよう。

Vブレーキに通して仮止めし、余ったインナーワイヤーを切断します。
本来はケーブルエンドでカシメるところですが、ココでも新兵器JAGWIREのNON-CLIPインナーエンドキャップを使います。
これはケーブルを通す部分がゴムになっているので、カシメる必要が無い=使い捨てではなく再利用可能です。
度々ブレーキやシフターの微調整をやってる自分としては、ケーブルエンドをカシメる作業が面倒だったんですが、コレに換えれば作業の敷居が低くなりそうで、期待大です。

Vブレーキの当り調整をしようとしますが、リアエンドのハブ位置が左右でずれてるっぽいのと、チェーンがボルトに干渉する問題があったので、ここで先にリアエンドの調整に突入します。
リアエンド内側の左右にリアディレイラーアダプターユニットを装着しています。
逆なのに敢えて内側に入れているのは、リアエンド幅を広げることでチェーンとステーの干渉を回避するため。
左右にあるのは左側はハブの位置合わせ用です。(左側は不要な下部を切除済み)

このリアディレイラーアダプターユニットの位置を調整して(ズラして)、ホイールが垂直になるようにします。
リアエンド拡幅で多少歪みが出たのか、左右のリアディレイラーアダプターユニットをリアエンド最奥で固定していると、ホイール前が若干右にズレてるようです。
なので左側のアダプターユニットを少しだけ前方にズラしてからホイールを入れ直す、という作業をズレが無くなるまで繰り返して、調整完了。
しかし肝心のホイール自体がブレてる気がしますが…振れ取りしないとなぁ。
早く振れ取り台を自作したいですが、まずは「冬の大工事」を終わらせなければ。

リアエンド位置が決まったから、Vブレーキ調整を…と考えたところで思い出しましたが、リアディレイラーアダプターユニットの固定ボルトと、チェーンが干渉する問題の方を忘れてました。
そーだった、ボルトを削らなければ。
本来、リアエンドの外側に装着するリアディレイラーアダプターユニットを、逆の内側に装着していて、ボルトも逆で内側になるため、内側にボルトヘッドが突出していてチェーンに干渉しています。
ボルトヘッドとスプロケのトップギアが干渉しないことは事前に確認済みだったんですが、チェーンをトップギアにかけるとボルトヘッドに当たってしまうのでした、惜しい。
しょうがないんでボルトヘッドを鉄ヤスリでゴリゴリ削ります。
ゴリゴリゴリゴリ…

削ってはホイールを装着してスプロケトップギアにチェーンを通し、干渉しないか確認、という作業を干渉しなくなるまで繰り返し。
干渉しなくなった後も、念のため余裕を持ちたいので、もうちょい削っておきました。

これで大丈夫だろう…と思ったんですが、チェーンを回してみていると、別のところに当たっているようです。
何だ? と思って確認すると、リアディレイラーの固定ボルトの先端がチェーンと干渉してしまってます。
リアディレイラーアダプターユニットを内側へ移設したため、本来の位置よりもリアエンド厚+アダプターユニット厚分、内側へオフセットされたことになります。
そのせいで、今まで何の問題も無かったリアディレイラー自体の固定ボルト先端が干渉…しまった、予想外だ。

こっちも削れる? リアディレイラーの固定ボルトを多少緩めれば良いとか…いや、緩めたらグラグラするなぁ、NGだ。
現物をじっくり見て確認しますが、固定ボルトで効いている部分は、ネジの付け根のアダプターユニット厚分だけなので、先端を削っても何の影響も無いようです。
よし、こっちも削るか。
ってことで、こちらもゴリゴリゴリゴリ…
アダプターユニットのボルトヘッドと同様、何度もチェーンとの干渉確認をしつつ削って削って、干渉しなくなってからも更に余裕分削って、やっと完了。
チェーンを回して確認しますが、干渉せずにちゃんと回ります…良かった。

このリアディレイラーのボルト先端を削る作業なんだけど、9速化でリアディレイラーを交換したときに、またやらないといけないんだろうなぁ。
まぁしょうがない、それはそれで9速化作業の中で頑張ろう。

さてこれでVブレーキの当り調整を…と思ったらまだ問題が。
チェーンを回していて気付きましたが、リアがトップギアの場合にチェーンとシートステー間の余裕が無く、勢いよく回すと少し当ってるっぽいです。
こりゃいかん。
リアエンド拡幅である程度干渉回避できたと思ってましたが、リアディレイラーアダプターユニットをリアエンド爪の最奥位置にすると干渉の可能性がありそう。
ステーに自作ステーガードを巻いた分、間隔が狭くなった分も影響してそう。
しょうがないので、アダプターユニット位置を前へオフセットしました。
以前は脱落するんじゃないかって思うくらいギリギリ前に出してましたが、アダプターユニットの爪が重なっているリアエンド爪からはみ出してない程度で前へずらしてみます。
リアトップでチェーンを勢いよく(暴れさせながら)回しても、ちょっと余裕がある状態になっています。
この状態から、ホイール(ハブ位置)が垂直になるように左側のアダプターユニット位置を微調整。

これでようやく、リアエンド周りの調整が完了し、リアハブ位置が定まったので、リアVブレーキの当り調整を開始。
リアエンド位置が若干前にオフセットされましたが、ブレーキシュー位置の可動範囲できっちり調整できるレベルだったので、安心しました。
ブレーキレバーを握りこんだ状態でブレーキシューをリムに押し当てつつ位置を微調整します。
ブレーキはクイックレスポンスが好きなので、インナーワイヤー引きの遊びを最小限にして調整。
これでリアブレーキ周りの調整は完了です。
パーツ税込価格
(送料相当額)
SHIMANO DEORE Vブレーキレバー BL-M590 右レバー¥1040
(¥90)
SHIMANO DEORE Vブレーキレバー BL-M590 左レバー¥1040
(¥90)
ダイアコンペ Flexie-V リードパイプ Vブレーキ用(ブラック)¥567
(¥100)

次はフロントブレーキとリアディレイラー周りのケーブル交換+調整です。