今年6月、菅首相が自ら辞任意向を表明してからも長く居座り続けてきた。
特に今年は、大震災や原発事故による未曾有の国家的困難の中にある。
政策先送りや政権運営面の停滞が、首相である代表の辞任要因だった。
辞める辞めないの末 ようやく菅総理が辞任して、昨日代表選が行われた。
民主党代議士だけの投票で、党員も国民も不参加の代表選びであった。
短期間の緊急的選挙だったが、増税容認派の野田佳彦氏が選出された。
選ばれた民主党新代表は、手続きを経て日本国の総理大臣に就任する。
停滞・混乱の政治が、新首相によって解消するかと言えば簡単ではない。
だが、震災からの復興と経済対策、原発と放射能、国会運営と政策実行、
財源と財政健全化、国防 金融 貿易などの国際問題、等々難問山積だ。
新政権には、党内融和と現実的政策をもとに政治責任を果たして欲しい。
国民はもとより、外国からも信頼される首相と政治であることが望まれる。
民主党は、マニフェストに人気取り的政策を掲げ 前回総選挙で勝利した。
そして二年、政策実現と財源確保、政権運営と政治主導に苦しんでいる。
党要領を持たない民主党は、根本理念の曖昧さが弱点となり病根になる。
同様に、日本の政治が人気取りに終始するポピユリズムに病んでいる。
大阪維新の会や名古屋減税日本など、大衆併合主義政治が元気なのだ。
「民主党代表選、結果正解事になるよう期待したい」と、ひげ爺の独り言。
支持率に翻弄される政治は、正当でも正解でもなく政党事政界事である。