ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

残暑の中の 施餓鬼

2009-08-25 08:23:36 | 地域活動・つながり
残暑厳しい中、仏教のお寺では「施餓鬼」が檀信徒を集めて行われる。
ひげ爺のお墓のあるお寺では、8月19日を施餓鬼の日と決めてある。
本堂で本尊様に小塔婆をあげ奉賛金を献じた後、庫裏で施餓鬼会となる。
このお寺では、名刺3枚を縦に連ねたくらいの「小塔婆」を用意する。
各家が先祖様の小塔婆をあげるのは、この寺だけの独特のものらしい。
餓鬼棚を作り、四隅の柱に青竹を立てて、五如来の幡をつるして飾りつけ、
棚奧には「三界万霊」と初盆の位牌を置き、棚上に水や食物等を供える。
飢えに苦しむ餓鬼たちへの施しだから、ご飯は特別な大腕に山盛りする。

施餓鬼会のいわれは、お釈迦様の弟子の「阿難尊者」の話から始まる。
その主旨は、先祖代々の諸霊を供養し、無縁仏や餓鬼へ施しを行う事で、
自分自身に巣くう餓鬼の心を反省し、功徳を積むことにあるらしい。
住職の挨拶の後、毎年、僧侶代表の有り難い法話を聞く事になる。
今年は、因果と六道(天上・人間・阿修羅・畜生・餓鬼・地獄)の話。
施す心の大切さなどを聞かされると、何となく心が落ち着く感じがする。
住職をはじめとする僧侶の読経の中、檀徒が焼香をして供養を行った。

立場上、私から住職さんや皆さんに御礼を申し上げて施餓鬼会は終わる。
終わった後、奉じた先祖様の大きい塔婆を貰ってお墓にお参りをする。
色紙製の「小幡」は家に持ち帰って「虫よけ」として庭や畑に刺し置く。
その効果で虫が付かないのか、娘の1人が未だに結婚出来ないでいる。
準備やかたづけは、年度世話人の皆さんにご苦労をかけて行われる。
「何時も暑くて苦労するが、今年は涼しかった」と、ひげ爺の独り言。
一人の僧正さんだけ、暑くないと施餓鬼気分が出ないと言っていたが・・。
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高齢な母は認知症の・・

2009-08-21 09:09:20 | 食楽・年金ライフ 
ひげ爺の母親は3月で満94歳になったが、通常の事は自分で出来る。
血圧の薬と整腸薬など昔からの常用薬は、毎日かかさず飲んでいる。
しかし、身体のどこかに不具合や病気を持っている訳ではなく健康だ。
食事も、量こそ減ってはいるものの家族と同じものを食べている。
耳や目も、それほど悪くなく、聞こえない、見えないと言う事はない。
歯に至っては今でも自分の歯が多く、歯医者さんも驚くほどである。
頭髪も白髪が少しはあるものの、黒髪が多い状態で羨ましい状態にある。
時に腰痛や皮膚の痒みなどを訴えるが、痛みや苦しみを訴える事もない。

6・7年前から物覚えが悪くなり、転ぶなど足元も不安になってきた。
でも「歳のせい」のやむを得ないことで、特に不都合な事はなかった。
3年前頃から思い込みが強くなり、懐疑的な固執が強くなっている。
その後、妄想が頻繁になり、状況判断や現実的対応が出来ない事が多い。
掛かり付けの医師は、家族など「周りの人が支えるしかない」と言う。
妄想や固執の誤りを説明しても理解されず「論理は通用しない」と言う。
しかし、注意や説明もしないと、大変な「間違い」を起こす事にもなる。
転んでの怪我、泥棒騒ぎや犯人づくり、突然の徘徊的行動などである。

鳥や動物は「親離れ」「子離れ」して一人前になり、新たな家族を作る。
人間は、何歳になっても親は親としての立場から離れられないようだ。
高齢な母は、脳の退化もあって、ますます親権力をふるいたいようである。
家のことも「任せて任さず」で、何かと気丈夫に指図をする事が多くなる。
「この分ならば・・・、100歳までも大丈夫だ」と、ひげ爺の独り言。
でも、認知症がどのように進むか心配で、未知の世界の事が不安になる。
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孫と暮らした夏 五日間

2009-08-18 09:13:57 | 食楽・年金ライフ 
11日から、娘が私の孫に当たる5歳の女の子を連れて帰ってきた。
この期間、保育園が夏休みになるために、孫を預かることになった。
娘がお勤めをしている関係で、我が家が代替え保育所に選ばれた。
娘は、我が家から勤め先に出勤して、夕刻の遅くに帰ってくる。
その間、ひげ爺と妻、それに高齢な私の母が保育園の先生役になる。

目覚めから朝食後の出勤時までの孫は、甘えん坊の「お母さん子」。
娘が出勤した後は、ひげ爺お爺ちゃんとお婆ちゃんの出番になる。
孫のご機嫌取りをしながら、遊びのメニューを考えることになる。
絵本にかるた、お絵かきに折り紙、お買い物にゲームやピアノなど。
近所の子供ともよく遊ぶが、虫取りや泥遊びは苦手で絶対に駄目。
無理にやらせて嫌われても困るし、まして怪我はさせられない。
日中はご機嫌もいいのだが、夕刻になると寂しさも出てくるようだ。
でも「良い子だった」と誉められるよう我慢していることが良く判る。
夕刻も食事の時間になって、お母さんの帰りを駅まで迎えに行く。
すると、「一人っ子丸出し」の状態となって、嬉しいやら甘えるやら。

14日にはお盆でお父さんも合流し、甘えん坊が最高潮になった。
そんな毎日はいつもより長い一日になり、そして五日間が過ぎた。
そして、我が家のお盆の終わりとともに娘も孫も帰って行った。
「長い五日間、でも終わってみれば短かった」と、ひげ爺の独り言。
先祖様でもあるまいに、お盆が終わったら早速帰って行ってしまった。
後の我が家は、平均年齢78歳の静かな高齢者家族に戻る事になる。
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衆院解散と総選挙を想う

2009-08-11 08:56:02 | 社会・経済・国際 
衆議院の解散から3週間を経て、間もなく公示され30日が投票日。
云われて久しい「政権交代可能な小選挙区制」の5回目の総選挙になる。
本格的選挙戦が始まるとは云え、実質的には終盤戦の状況にある。
自民党は体制の維持継続と改革転換との狭間で機能不全に陥っている。
民主党は政権を視野に、現実的政策を掲げ責任政党へ脱皮途上にある。

政権責任を考えると政党間イデオロギーの幅は小さくならざるを得ない。
そのことは民主主義の先進国家がそうであるように、二大政党間の国家主
義やイデオロギーに絶対的な対立軸がなくなることになるだろう。
・・と言うことは、国民生活に身近な政策が大きく叫ばれることになる。
今、各政党は諸政策をマニフェストに明文化し、選挙公約としている。
それは、政策にとどまらず、他党と対比を鮮明にするものとなっている。
結果的に、国民支持の「取り付け競争」とも言える戦になりつつある。
大衆受けする「人気取り施策」や「ばらまき施策」が必要以上に強調され、
点数化される事などは「マニフェスト選挙」と云われる所以でもある。

争点は、政権運営方、政官民の関係、自衛隊関連、景気浮揚策、国民生活
や財政など。いずれにしても今後の国政を付託する大事な選挙になる。
この選挙戦が、目的と手段を取り混ぜて集票目当ての甘言に終始し、自己
主張が他党批判になって、醜い中傷合戦だけで終わって欲しくはない。
むしろ、選挙戦を通して成熟した真の民主主義が定着することを望みたい。
「本当のところは、やってみないと判らないが・・」と、ひげ爺の独り言。
これからの三週間、町中も、街頭も、報道も、賑やかになることだろう。
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どうも、異常気象らしい

2009-08-04 08:56:28 | 食楽・年金ライフ 
我が家では陽当たりの良い果樹の間にスイカを2本だけ栽培している。
カボチャとともに蔓性の作物で、果樹下の空き地の雑草よけの意味もある。
種類は小玉スイカだが、少人数の家族には食べるに手頃の大きさと言える。
5月下旬から花を咲かせ、花合せしたものが着果して40日程で熟す。
着果の日をラベルに書いて付けてあり、7月6日に初収穫ができた。
既に6個を収穫したが、残る7個がお盆過ぎまで収穫できるから豊作だ。
「今年は雨が多く、果肉の甘さを心配したが・・」と、ひげ爺の独り言。
西瓜は乾燥と好天を好む、この曇天続きでは本来の甘みは無理だろう。

先月の27日、買い物に出かけていた群馬県の館林で竜巻が起こった。
午後2時、ショッピングセンターから外に出たら、空模様が異常だった。
雷雲のようだがいつもの雲とは違う。より低くて厚くて暗い変な雲だった。
強い雷が来て豪雨になるのだろうと、急いで車に戻り帰ることにした。
車のラジオが竜巻発生の注意を放送している。でもどうすればいいの?。
そして、家に帰ったら、テレビで館林の竜巻発生と被害を伝えている。
そこは、買い物をしていた所から1キロメートルも離れていない所だった。
「あの異常な雲が、竜巻の発生だったのか・・」とひげ爺の独り言。

先月の22日頃から、「北川辺のコシヒカリ」は出穂の時期を迎えた。
稔りに向けた大事な時で、田に水を張り、雀除けや害虫消毒を行っている。
真っ直ぐに出た穂は、実入りの最中で徐々に穂先を下げはじめている。
出穂から40日後、今月末から来月はじめには稲刈りが始まるだろう。
梅雨明け宣言後も夏らしい晴天はほとんどなく、雨空が続いている。
日照不足の中で、台風、病虫害、鳥害など、まだまだ安心できない。
「曇天が続くと稲だけでなく野菜にも良くないのだが」と、ひげ爺の独り言。
東太平洋のエルニーニョ発生が原因なのか、日本に異常気象が起きている。
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