ロシアでは今春3月に大統領選が行われ、首相と大統領が入れ替わった。
中国では、間もなく現執行部が退任し新たな体制が発足する段階にある。
アメリカは11月6日が大統領選挙で、現職大統領の再選可否が問われる。
韓国では一人一期の大統領任期が終わり、12月に大統領選が行われる。
北朝鮮でも昨年暮れに将軍様が急逝し、今春から新たな体制が発足した。
日本では、政権党民主党の代表選に続き野党自民党も総裁選挙中にある。
符号するように、北方領土にロシア指導者が訪問し 竹島には韓国大統領が
上陸し尖閣諸島には中国の活動家が上陸し、日本は対応に苦慮してきた。
背景には日本の指導者が頻繁に交代し、安全保障が曖昧だったこともある。
そして石原都知事の言動から始まる対応で、尖閣諸島に緊張が生まれた。
中国の強硬さは、国際規範よりも中華思想による統治論理が優先している。
結果的には、国民を反日デモに誘導・参加させ暴徒化させることになった。
その後はデモを沈静化させながらも、実績づくりの対日強硬策は続けている。
今中国では、暴徒を批判し日本を容認するブログが少数ながらも出ている。
権力の交代には多様な事情が複雑に絡み合う。そこで 指導者や候補者は、
国民感情に訴えやすく支持が得やすいパフオーマンスを演じる事になる。
特に中国では、党と国家の権力を巡る熾烈な争いが最終局面にあるらしい。
各々の領土問題にも、指導者選出や交代に絡む思惑が見え隠れしている。
それらは、大震災や原発・放射能で弱体化した日本を狙っているかのようだ。
日本でも、指導者選びや総選挙にむけて活発な論議応酬が行われている。
「選挙向け絵空事でなく、効果的対応策を論じて欲しい」と、ひげ爺の独り言。
日本が日米関係を強化しながらも、反動的に極右傾化しないことを望みたい。