私ども夫婦は、幾つかのご縁があって春日部市に立ち寄ることが多い。
女房の実家と姉妹3人の家があり、結婚した頃の勤務地でもあった。
ひげ爺も若かりし頃に、通学した所で 懐かしい想い出もあり友人もいる。
その後も何かと関わりがあり、役所や金融 病院など利用することも多い。
そこで春日部の昼時は、麺類 とりわけ日本蕎麦を食べることが多くなる。
粕壁東の「薮」 八丁目の「山喜」、南桜井の「長寿庵」等は 良く訪れる。
市内中央1丁目にある蕎麦店「巴屋」も、駅に近く立ち寄ることが多い。
古民家風の店で、古風で重厚な自然木を 柱や梁やテーブルに使っている。
気楽で落ち着いた椅子席と、靴を脱いであがる大きな和室がある。
提供されるお蕎麦は、中麺ながら硬めの麺であり私の好みの蕎麦である。
全国の銘酒も置いてあり、夕食や夜のお客さんも多いことが想像できる。
そのお店で、好物の蕎麦に加えて珍しい物を食べることになった。
春日部市内の蕎麦屋さんが最近、新名物「藤うどん」を売り出している。
麺類業の組合が、春日部市の花にちなんで藤色のうどんを作ったと言う。
埼玉産の小麦粉に、ムラサキイモの粉を混ぜて藤色を出しているとの事。
ムラサキイモが持つアントシニアンが活性酸素を除去すると云い、
生活習慣病やガンを予防し、血圧降下や肝機能向上にいいらしい。
「藤色のうどんが、新名物として定着するかな~」と、ひげ爺の独り言。
ちょっと色がきついが、味はともかく珍しい蕎麦は話題にはなるだろう。
*藤うどんの色はフォトチャネルの「食彩ものがたり」をご覧下さい。
5月22日の日曜日、渡良瀬遊水地においてクリーンナップ作戦が行われた。
広大な遊水地を近隣の市町が主催し、分担した持ち場で一斉に作業を行った。
埼玉県側は下宮橋駐車場に8時半の集合、駐車場周辺から清掃をはじめた。
ハート湖周辺から中の橋までを含め、ビニール類 瓶 缶などを 拾って歩いた。
ひげ爺たちの600名は、約2時間半で中型トラック3台分のゴミを集めた。
午前中はお天気も良く、やや高い気温だったが無事に活動は終了した。
5月の遊水地は、風が薫り 木々は若葉を光らせ 池の水は輝いていた。
若葉のみどり一面の遊水地と周辺に、今年の春はちょっとした異変があった。
例年3月中旬に行っていた「野焼き」が、今年は震災の関係で出来なかった。
東北の大震災発生で消防や警察等が被災地に動員され、人手不足が原因だ。
そのために今年の遊水地の葦原は、新緑のジュータン状態とはならなかった。
葦の枯れ茎が立ち残る中、足元に若芽が伸びていて「まだら模様」状態だ。
その遊水地には絶滅危惧種をはじめ、多くの貴重な動植物が生息している。
「葦焼き」で湿地に日照が確保され、葦はじめ植物の生育を助けているのだ。
正確に言えば「葦焼き」は、自然保護の面からも功罪両面があるように思う。
春からの日照は良くするが、小動物が火に追われて逃げ出してしまう。
昔は葦を生活資材としたため、冬になるとほとんどを刈り取っていた。
現在は葦の利用は極めて少なく、ほとんどの所で刈り取ることがない。
刈り取る代わりに焼くことによって湿地の自然環境を守っている訳だ。
『漢字では葦だが、「よし」か「あし」かが 解らない』と、ひげ爺の独り言。
種類は同じで、材料としての「善し」と「悪し」で別れるらしいが、本当?。
*念のために、ここ遊水地の「葦」は 「よし」であり「善し」である。
家のまわりの田んぼで、夏を迎え銘柄米のコシヒカリが順調に生育している。
田んぼに一ヶ月ほど前に植えた苗が、気温の上昇とともに背を伸ばしてきた。
早苗の根が定着し、太陽と水の恵みを受け「しっかりした稲」になってきた。
田んぼに水を入れていっぱいに張り、霜や風の害と雑草発生を抑えている。
朝早くから、パイプラインのコックを持って「水見回り」する姿がある。
米作り農家の人がそこで出逢えば、挨拶をして情報を交換し世間話をする。
そこには、忙しかった田植え時期を乗り越えた安堵感と団欒のひと時がある。
昨年の夏はの出穂の7月下旬の猛暑によって、稲穂の熟成に障害被害がでた。
「実入り」を迎えた稲穂が、異常気象の高温により正常に実入りしなかった。
その結果、広い地域で収穫量が落ちたうえに白濁米が大量発生してしまった。
食料米として認定されない「等級外」となり、農家はその対応に困惑した。
そのため収穫することを諦めて、稔った稲を切り捨てる農家もあったほどだ。
ここ北川辺コシヒカリは早期栽培のため、幸い猛暑の被害は一部だけだった。
そのため今年の稲作には、猛暑被害の影響でいろいろ変化が出ているようだ。
地域にもよるが、気温が最も高くなる8月中下旬の稔りを避けて、田植の時
期をいつもより早めたり遅らしたりしている。 また田んぼの耕作を深くして
稲の根張りを深く誘導し、暑さに強く育てるなどいろいろ試みをしている。
さらに実入り期には、昼と夜と水を入れ替えることなど検討している。
『太陽が輝き過ぎ、「彩のカガヤキ」が輝きを失った』と、ひげ爺の独り言。
埼玉県推奨「彩のカガヤキ」は、敬遠されて耕作面積がやや減ったようだ。
今年は大震災の影響で、派手な催事や豪華旅行は実行し難かった。
節電・自粛が定着し、近い所で気軽に過ごした家族が多いようだ。
ひげ爺の家の庭では、庭木や草花がいろいろな花を咲かせている。
石楠花にツツジ、牡丹 藤 アヤメ カキツバタ ブルーベリー オオデマリ
テッセン キスゲ ドウダン ライラックなどが咲き、サツキが咲き始めた。
家庭菜園では、キヌサヤが花盛りでトマト・キュウリも花を付けてきた。
庭木・野菜が元気になれば、雑草も伸び 蝶が飛び毛虫も発生する。
ひげ爺にとっては、庭木の手入れと菜園の仕事で忙しい時になる。
野菜は無農薬で作りたいが、それは難しいから低農薬を心がける。
3月下旬にはタマネギの消毒をし、4月下旬には桃木の消毒をした。
4月の末には、垣根まわりと道路脇に雑草駆除の除草剤を撒いた。
8日には、庭木と果樹と垣根に毛虫駆除液170㍑を動噴で散布した。
これから果樹に、アブラムシやアメリカシロシトリ、葉巻病が入る。
そして野菜には、ベト病や炭疸病が入り ヨトウムシとの戦いになる。
さらに収穫の頃には、モグラやネズミ、鳥のいたずらに悩まされる。
農薬の使用を避けて、手作業の虫取りをはじめ工夫を凝らしている。
防虫ネットを張り、虫取り紙を吊し、鳥除けの糸張り等をしている。
「無能役にならないよう、せめて低農薬栽培で」と、ひげ爺の独り言。
人間に有害な放射能汚染も、害虫や病原菌には全くの無害らしい。
巨大地震に津波 原発の事故という国家的危機の中での選挙戦だった。
東京都知事選では、不出馬表明していた石原氏が土壇場で出馬した。
民主党は候補者の擁立が出来ず、他の候補者も「ピリッ」としなかった。
そんな背景が、現職石原慎太郎氏の立候補に繋がり当選の道となった。
それにしても、神奈川の松沢知事と宮崎の東国原知事は何だったのだ。
知事選や県議選が中心の統一選前半の結果は、民主党の敗北となった。
民主党政権の政策実現度や地震・原発への対応等が評価されなかった。
市長選や愛知の衆院補選等が行われた後半戦でも、民主党は後退した。
地方議会議員選挙では、公認候補の当選率が6割を切る結果になった。
自民党も勝利したとは云え、復調という印象はなく「顔」が見えてこない。
大阪では橋下知事が率いる地域政党が躍進したが、愛知や埼玉などの
地域政党は伸び悩み、そこでもリーダーシップが問われる形になった。
今 国家体制、とりわけ政治家と官僚の役割や責任が厳しく問われている。
責任あるリーダーシップがなく、委員会や会議がやたら多くなっている。
国家が危機的状況の下、政党や政治家だけの都合政治では解決しない。
民主党の敗北は当然被害でもあり、自然災害的で風評被害的でもある。
一方 震災や原発のマスコミ報道では、俄の専門家や評論家が大忙しだ。
世界から日本が風評被害を受けているなか、国内で風評発言をしている。
テレビ 雑誌では知識だけを自慢げに語り、週刊誌では危機を煽っている。
「災害や原発の専門家は、今まで何をしてきたのだ」と、ひげ爺の独り言。
報道や専門家・評論家にも、選挙による当落判定があった方が良さそうだ。