今年は世界各地で異常気象が発生して、穀物生産などに影響が出始めている。
郷土に自生する絶滅危惧種のオニバスも、発芽後の生育が悪くて心配だった。
発芽までは順調だったが、幼い葉が伸びると種ごと浮いて根付きが悪かった。
それでも、自生地とその周辺の除草をしたり水草を取ったり管理をしてきた。
天敵のザリガニや魚類が悪さをしたらしいが、十分な対応が出来なかった。
自生地の主たる池のオニバスは 壊滅状態になったが、掘や調整池のオニバス
は順調に生育をつづけ、例年に比べて一週間ほど遅れて開花を始めた。
8月の初旬頃に開花を始めたオニバスは、お盆から本格的な開花期になった。
行政と観光協会が主体となって行うオニバス フェスタは、開花の遅れやほか
の行事等との兼ね合いから 例年より少し遅い8月25日の土曜日に開催した。
ひげ爺は、観光協会の支部役員でありボランティアガイドでもあるので この
催しに参加し、訪問客の受入れと資料の配布や説明と案内などを行った。
前日にNHKの首都圏版でオニバスが放映されたために、来場者は多かった。
関東でも猛暑を記録する土地がら、カメラ愛好者や夫婦連れが多く見られた。
その自生地に近い田圃では、稲が稔りの時期を迎え稲刈りが始まっていた。
先週まで「アキタコマチ」で、今週から「コシヒカリ」の収穫になっている。
オニバスは天敵に害されたが、稲は順調に育って収穫量も品質も良いと云う。
ともかく、週の土日に行ったボランティアガイドもフェスタも無事終わった。
「来客もボランティアも、高齢者が多く熱中症が心配」と、ひげ爺の独り言。
熱帯性のオニバスは暑さに強いが、関わる人の多くは高齢者で暑さに弱い。
毎年のことながら、お盆には先祖様を家に迎えて 家族が親しく時を過ごす。
子供連れ家族が故郷に帰省する旅は、日本の夏の年中行事になっている。
帰省が目的だけの旅は減少しているが、家族旅行などは盛んになっている。
我が家の娘は1時間ほどの所に嫁いでいるので 帰省とは言えないが、仕事
の都合とやらでお盆入りの13日に帰宅し、孫娘を預けて帰っていった。
カレンダーの曜日が悪い今年は、我が家が保育所の代わりになったようだ。
小学6年生で私のたった一人の孫は、3日間を我が家で暮らす事になった。
孫娘を預かる話は、夏休みが始まった7月下旬に来宅して約束してあった。
その時通知表を持参し見せたので、ご褒美を用意しておくことも約束した。
孫娘の希望は竹馬のりだったので、私はスポーツ店で竹馬を買っておいた。
13日の午後、娘と孫は 学校で練習している一輪車を車に積んでやて来た。
早速 竹馬の練習になったが、学校でも始めたと云い恐怖感は出さなかった。
少しだけ手を貸し乗り方を教えてやったら、間もなく乗れるようになった。
念のため、欲しいと言われ 買って乗せたのは竹馬で、領土竹島ではない。
少子化の中で子供は、両親に加えて親の両親からも小遣いが貰えるのでポケ
ットを6つ持つと云われるが、私の孫娘は一人っ子だからまさにSix pocket
であり、今年のお盆も何人かの叔母さん達に お小遣いを貰ったようである。
そんな孫も、お風呂も就寝も一人でするなど一年前とはだいぶ違っている。
一人で遊ぶし 家事のお手伝いもし、来客に挨拶もできるようになっていた。
「小さいなりに、一年が経つと成長している事に驚く」と、ひげ爺の独り言。
今は6ポケットでいいのだが、成長とともにポケット数は少なくなってゆく。
我が家は関東平野の中央部にあるので、大きな盆地の底にあるようなものだ。
住まいに近い熊谷や群馬の館林では、連日 地方の最高気温を観測している。
夜の気温も下がらず、節電しようにもクーラーなしでは眠れない熱帯夜つづき。
そんな猛暑が続くなかの7月27日、ロンドンでオリンピックの祭典が開幕した。
昔 観戦ツアーを企画し 添乗したひげ爺にとって、オリンピックは関心事である。
開会式に先立って サッカーのグループ予選が25日に始まり、日本は男女とも
世界の強豪国に勝利するという順調なスタートを切ってヒートアップした。
サマータイムを実施中のロンドンと東京との時差はマイナス8時間であり、主な
競技や決勝種目は夕刻から行われるので、日本時間は夜中から早朝になる。
その最高の舞台上では、最高のアスリート達が最高のドラマを演じてくれた。
私は深夜から朝までテレビに釘付けとなって、不規則睡眠で寝不足が続いた。
変則生活でのヘトヘト感が、何とも言えない快感であり充実感にもなっていた。
日本は金7銀14銅17 計38個の史上最多メダルを獲り、無事12日閉幕した。
臆面ない抗議のあげく 体操の着衣が旭日旗を想わせると騒いでいる国もある。
その五輪も終わり猛暑も終わるだろうから、これからは眠れる夜になるだろう。
しかし夜空では、ペルセウス座流星群や金星食など天体ショーが演じられる。
ともかく時差ボケ状態は解消するだろうが、興奮と感動の後の寂しさも感じる。
「酷な比較だが、国内スポーツや消費税国会は影が薄い」と、ひげ爺の独り言。
何故か 昨日も今日も、早朝2時頃に目が覚めて眠れないのには困ったものだ。
我が家の庭の一カ所、東南角の窓際に数年前ブラックベリーを二本だけ植えた。
ブラックベリーは酸性土を好むので、庭の土と異なるため少々だが細工をした。
多年性用の大きなプランターがなく、プラスチック製の水槽を2個で代用した。
資材店で40リットルの水槽を買って、底と横に水抜き用の穴を開けて貰った。
乾きをさけて土中に埋め、中にモスピースを混ぜた土を入れた上で苗を植えた。
鉢土の表面に木材チップのデコレーションを敷き、乾き除けと雑草対応をした。
そして伸びる枝蔓を支柱や紐縄に誘導し、グリーンカーテンを作っている。
熟した実の形と味は、幼い頃に遊び帰りの道端で食べた桑の実を思い出させる。
もう一種はブルーベリーで、3品種の計10本が畑の端に一列状に植えてある。
そこだけは畑と土質を異にし、ブラックベリーと同様の仕様で酸性にしてある。
土質の酸性化のために、趣味で行く秘湯で獲ってきた硫黄の花も役立っている。
一品種では受粉・着果し難い性質があるので、三つの品種を交互に植えてある。
その結果は、良く実を付けることに加え長く収穫出来るという利点も得られた。
果実が含んでいるアントシアニンという成分が、人の眼の網膜に良いと云う。
完熟した実は鳥が餌として狙ってくるので、糸や網を張って鳥害をさけている。
この二種類のベリーが、暑さの増した7月中旬から収穫期を迎えている。
どちらも一度に収穫できる量は少なくて、ジャムを作るにはちょっと足りない。
そこで生食のほか、冷凍保存しておいてヨーグルトに添えて食べている。
ヨーグルトに合える 二つのベリーは、涼しさを味わうのに ベリー ・グッドだ。
「ブラックとブルーはあっても、ゴールドはないようだ」と、ひげ爺の独り言。
ロンドンのオリンピックでは、金銀銅のメダル獲りにドラマが生まれている。
ロンドンでは、サッカー始め日本選手が見事な頑張りを見せてくれている。
深夜のテレビ観戦つづきで寝不足の上、猛暑続きで体はバテバテ状態だ。